二・二六事件 (河出文庫) の感想
参照データ
タイトル | 二・二六事件 (河出文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 平塚 柾緒 |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309407821 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 |
購入者の感想
まずは、面白い。
2・26事件当日の出来事は、詳細に記述されており、目の前で襲撃・暗殺が行われているような臨場感がある。鈴木貫太郎、斉藤実、高橋是清・・、とどの襲撃場面も非常にリアルで、読んでいてドラマ「24」を凌ぐほどはハラハラドキドキの連続である。
および、これまで。統制派、皇道派の対立や戦前のテロ事件に対して漠然たる理解しかなかったが、この本の丁寧は記述により、2・26事件が歴史の転換点となったことがよくわかった。統制派がこの事件を利用して皇道派の粛清を成功裏に実現し権力基盤を盤石のものとすることにより、その後の日本の方向性は決まったようだ。
私は、戦間期の歴史が好きで、よくこの時代のものを読むが、正直なところ、”農村救済”とか”反共産主義、反資本主義”といっていた戦前の右翼運動が、なぜそのあとの軍事独裁政権につながっていったのかが、よくわからなかったが、この本により、戦前の右翼運動のもうひとつの面が2・26事件により、完全に払拭されたということがよく理解できた。
2・26事件当日の出来事は、詳細に記述されており、目の前で襲撃・暗殺が行われているような臨場感がある。鈴木貫太郎、斉藤実、高橋是清・・、とどの襲撃場面も非常にリアルで、読んでいてドラマ「24」を凌ぐほどはハラハラドキドキの連続である。
および、これまで。統制派、皇道派の対立や戦前のテロ事件に対して漠然たる理解しかなかったが、この本の丁寧は記述により、2・26事件が歴史の転換点となったことがよくわかった。統制派がこの事件を利用して皇道派の粛清を成功裏に実現し権力基盤を盤石のものとすることにより、その後の日本の方向性は決まったようだ。
私は、戦間期の歴史が好きで、よくこの時代のものを読むが、正直なところ、”農村救済”とか”反共産主義、反資本主義”といっていた戦前の右翼運動が、なぜそのあとの軍事独裁政権につながっていったのかが、よくわからなかったが、この本により、戦前の右翼運動のもうひとつの面が2・26事件により、完全に払拭されたということがよく理解できた。