Process Consultation Revisited: Building the Helping Relationship (Prentice Hall Organizational Development Series) (Addison-Wesley Series on Organization Development) の感想
参照データ
タイトル | Process Consultation Revisited: Building the Helping Relationship (Prentice Hall Organizational Development Series) (Addison-Wesley Series on Organization Development) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Edgar H. Schein |
販売元 | FT Press |
JANコード | 9780201345964 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Pearson Education |
購入者の感想
評価は、原著が星五つ、翻訳書が星一つです。
・翻訳書について
はっきり言って珍訳です。学生が翻訳したのでしょうか。誤訳がたくさんある上に日本語として意味が通らない文章が多くあります。理解できないとしても、読者の理解力がないからではありません。翻訳のせいです。大体のことがわかれば良いという読書の仕方でしたら、まあ、ぼんやりとはわかります。ですが、著者の言いたいことを正確に把握しようと思うと、この翻訳では無理です。
たとえば、10の原則のうちの次の2つを読んですっと理解できる方はいるでしょうか?
あなたの無知にアクセスせよ。
あなたのすることはどれも介入である。
最初の文の意味は「あなたが知らないことは(放って置かず聞くなり調べるなりして)明らかにせよ」です。次の文の「介入」は原文で intervention です。英和辞典を引けば「介入」と書いてありますが、この語はずっと広い意味で使われます。この本での意味は医療でいう「治療」、教育でいう「指導」です。全体の意味は「あなたのすることはどれも指導(コンサルテーション)である」です。
『洗脳するマネジメント』の解説で金井壽宏さんが「プロセス・コンサルテーションとは、クライアント組織の依頼により、その組織に介入して、相手に役立つ揺さぶりをかけつつ、組織のありのままの姿を変化プロセスの中に探る方法だ。」と書いていますが、おそらくこの翻訳書を読んだための誤解です。
原著を読めば分るように Process Consultation とは「伝える内容(content)」よりも「伝える過程(process)」を重視する consultation の意味です。「揺さぶり」などはかけませんし、 process は「変化」でなく consultant と client
・翻訳書について
はっきり言って珍訳です。学生が翻訳したのでしょうか。誤訳がたくさんある上に日本語として意味が通らない文章が多くあります。理解できないとしても、読者の理解力がないからではありません。翻訳のせいです。大体のことがわかれば良いという読書の仕方でしたら、まあ、ぼんやりとはわかります。ですが、著者の言いたいことを正確に把握しようと思うと、この翻訳では無理です。
たとえば、10の原則のうちの次の2つを読んですっと理解できる方はいるでしょうか?
あなたの無知にアクセスせよ。
あなたのすることはどれも介入である。
最初の文の意味は「あなたが知らないことは(放って置かず聞くなり調べるなりして)明らかにせよ」です。次の文の「介入」は原文で intervention です。英和辞典を引けば「介入」と書いてありますが、この語はずっと広い意味で使われます。この本での意味は医療でいう「治療」、教育でいう「指導」です。全体の意味は「あなたのすることはどれも指導(コンサルテーション)である」です。
『洗脳するマネジメント』の解説で金井壽宏さんが「プロセス・コンサルテーションとは、クライアント組織の依頼により、その組織に介入して、相手に役立つ揺さぶりをかけつつ、組織のありのままの姿を変化プロセスの中に探る方法だ。」と書いていますが、おそらくこの翻訳書を読んだための誤解です。
原著を読めば分るように Process Consultation とは「伝える内容(content)」よりも「伝える過程(process)」を重視する consultation の意味です。「揺さぶり」などはかけませんし、 process は「変化」でなく consultant と client