名作・迷作エンジン図鑑―その誕生と発展をたどる の感想
参照データ
タイトル | 名作・迷作エンジン図鑑―その誕生と発展をたどる |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 鈴木 孝 |
販売元 | グランプリ出版 |
JANコード | 9784876873296 |
カテゴリ | 科学・テクノロジー » 工学 » 機械工学 » エンジン工学 |
購入者の感想
満足しています。
エンジンというと自動車の解説書が多い中で、普段は陽の目を見ない分野のエンジンなどが取り上げられており、なぜそのエンジンが名作(迷作)なのかという解説がされているおかげで、紹介されているエンジンの知識に付随してエンジンは本来はどうあるべきなのかといった情報も読み解ける面白い内容です。エンジンが開発された背景なども踏まえられていて、エンジンを基にした産業史まで読み解ける名著だと思います。
蒸気機関の発明以来、現在に至るまでの歴史の中で現れた、傑作エンジンや怪作エンジンについてのエッセイ集です。文系にもわかりやすく(カルノーサイクルが分かる程度の素養が必要ですけど)、読みやすい達意の文章で記されています。微粉炭炊きパルスジェットエンジンのような怪作や氷川丸の大型複動ディーゼルエンジンが実は、ディーゼルエンジンが蒸気機関のシノニムで考えられた時代の作品であったなど、目からうろな知識もたっぷりです。0