花神遊戯伝よろしく遊べ、この異世界 (角川ビーンズ文庫) の感想
参照データ
タイトル | 花神遊戯伝よろしく遊べ、この異世界 (角川ビーンズ文庫) |
発売日 | 2012-05-31 |
製作者 | 糸森 環 |
販売元 | 角川書店(角川グループパブリッシング) |
JANコード | 9784041003138 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル |
購入者の感想
全体としてはとても面白いです。
話の展開など丁度良くて飽きずに一気に読みました。特にラスト、始めは甘えた現代っ子だった主人公が気張る展開は胸が熱いです。
表現力のある作者さんで、多彩な表現に見惚れることもしばしば。
気になった点としては、一番大きいのはヒーローと主人公の関係性でしょうか。
ヒーローがいつ何で主人公をここまで大切に思うようになったのかがさっぱり分からず、ヒーローが何か主人公に格好良いことを言っても「何で?」と冷めた目で見てしまいます。
台詞が素敵な言い回しなだけに、その違和感が一層際立ちます。
某キャラは、主人公に出会ってから心を開くようになるまでの経緯が一人称の視点でも分かるように丁寧に書かれており(ラストのあの部分には感動しました)、それを何で肝心のヒーローでやってくれなかったんだと思えてなりません。もっと丁寧に書き込んで欲しかったです…。
他には、主人公のテンションの高さが引っかかりました。テンションが高いのもコミカルに楽しく読めて良いのですが、一部のシリアスな場面にもそれが垣間見えることがあり、緊迫感があまり感じられません。
自分だけでなく、周囲の人までもが危険に晒されたのに、それが回避できたと思えばあっさりいつもの軽い思考に戻っていたり、というのも気になります。これは今後の主人公の成長で変わっていくのかもしれませんが…。
後は文体ですが、人を選ぶと思います。地の文が一人称ですし(しかもテンションが高い)、私は好きなのですが、台詞の言い回しが凝っていて「?」となることもしばしば。
と、色々と引っかかった点はありますが、話やキャラはとても良いので、次巻も迷わず買います。
話の展開など丁度良くて飽きずに一気に読みました。特にラスト、始めは甘えた現代っ子だった主人公が気張る展開は胸が熱いです。
表現力のある作者さんで、多彩な表現に見惚れることもしばしば。
気になった点としては、一番大きいのはヒーローと主人公の関係性でしょうか。
ヒーローがいつ何で主人公をここまで大切に思うようになったのかがさっぱり分からず、ヒーローが何か主人公に格好良いことを言っても「何で?」と冷めた目で見てしまいます。
台詞が素敵な言い回しなだけに、その違和感が一層際立ちます。
某キャラは、主人公に出会ってから心を開くようになるまでの経緯が一人称の視点でも分かるように丁寧に書かれており(ラストのあの部分には感動しました)、それを何で肝心のヒーローでやってくれなかったんだと思えてなりません。もっと丁寧に書き込んで欲しかったです…。
他には、主人公のテンションの高さが引っかかりました。テンションが高いのもコミカルに楽しく読めて良いのですが、一部のシリアスな場面にもそれが垣間見えることがあり、緊迫感があまり感じられません。
自分だけでなく、周囲の人までもが危険に晒されたのに、それが回避できたと思えばあっさりいつもの軽い思考に戻っていたり、というのも気になります。これは今後の主人公の成長で変わっていくのかもしれませんが…。
後は文体ですが、人を選ぶと思います。地の文が一人称ですし(しかもテンションが高い)、私は好きなのですが、台詞の言い回しが凝っていて「?」となることもしばしば。
と、色々と引っかかった点はありますが、話やキャラはとても良いので、次巻も迷わず買います。