ささやかな永遠のはじまり (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトルささやかな永遠のはじまり (角川文庫)
発売日2011-01-25
製作者盛田 隆二
販売元角川書店(角川グループパブリッシング)
JANコード9784043743063
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者

購入者の感想

大手出版社に勤める20代後半独身女性が、妻子ある上司と不倫する物語。

不倫という形態で恋愛するってこんな感じなのだろうか、、
昼ドラのようなどろどろ修羅場感はなくて、ふたり共基本的に真面目な対応されてます。
だからなのか、毒というか、パンチの効いたストーリーでもなく、
主人公花織視点で、事実中心に物語は進んでいきます。

結婚が破断したばかりで、しばらくは恋愛はお休みモードの花織。
対して、妻子がおり父性的な安心感・安全感があり、仕事も出来る上司。
花織が上司にハマるきっかけは、仕事上での接近から。
世の中の不倫の始まりは大体こんな感じなのでしょうね。
心の喪失感を仕事で埋めていたら、
いつの間にやら仕事のパートナーが、それを埋めていることになってしまう。
思う通りに進まないのは世の常かな。

特筆すべきは、彼女の行動。
相手に多くは求めないものの、スナップ写真やビデオを撮ったり、
ツーショットをPCの壁紙にしたり、お揃いのパジャマを揃えたり、
可愛らしいのかイタいのか結構紙一重。笑。
そして、あまり喧嘩のシーンがありません。
また所々で、花織は重くない存在であろうと自分に言い聞かせます。
奥さんと別れて欲しいといった言葉は全く出ません。
会いたい時に会えないという、定番心理は描かれていますが、
現状得られる幸福感を測って、満足出来ると判断してしまう。
なんかそこら辺は現代的な女性なのかも。
とはいえ物語終盤で、花織はやはり形あるものが一つだけは欲しくなります。
この辺は一般心理として理解出来るし、リアリティがある。

が、物語としては、基本的に単調であるし、
後半は美談な感じにまとめようって流れになって、
どんでん返しが待っているのかと思ったら、
本当にそのまま美談軟着陸してしまって、、かなりがっかりしました。
内容読み違えたのは私の責任ですが。

とにかく思ったのは、

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