モーム短篇選〈下〉 (岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | モーム短篇選〈下〉 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | サマセット・モーム |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003725030 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
この短篇選を読んで強く感じるのは、身の回りに起こったことを題材としながら、同時代の日本の小説家のように私小説にはならず、人生の機微をうがち、オチのある完成度の高い物語を作り出しているモームの強靭さ、力量である。
【物知り博士】嫌われてる人物が自分の名誉と金を犠牲にしてまで義侠心を発揮するというお話
【詩人】著者が尋ねる家を間違えたという失敗談を、読み応えのあるものに仕上げた短篇
【ランチ】何十年かぶりにあった女性の話。これもかなりシニカルな内容
【漁夫サルヴァトーレ】これは訳者に言わせると、いつもと異なる作風、つまりチェーホフ流な短篇。生粋の善を描く
【蟻とキリギリス】勤勉が損になるというお話し
【マウントドレイゴ卿】俗物と超自然をからめたお話
【ジゴロとジゴレット】ジゴロとジゴレットとは、裕福な男女を客とする芸人のこと。これ、ヘミングウェイが書いてもおかしくないような題材だと思う
【ロータス・イースター】『月と六ペンス』の主人公と違って、自分の選んだ人生を徹底させることができなかった平凡な男の物語
【サナトリウム】これはアシェンデンものの一つ。サナトリウムでの感動的な佳作
【五十女】これも何十年かぶりにあう女性についてのお話
【冬の船旅】ドイツ−コロンビア間を往復する定期貨物船に乗り合わせたイギリス女性が主人公の話
【物知り博士】嫌われてる人物が自分の名誉と金を犠牲にしてまで義侠心を発揮するというお話
【詩人】著者が尋ねる家を間違えたという失敗談を、読み応えのあるものに仕上げた短篇
【ランチ】何十年かぶりにあった女性の話。これもかなりシニカルな内容
【漁夫サルヴァトーレ】これは訳者に言わせると、いつもと異なる作風、つまりチェーホフ流な短篇。生粋の善を描く
【蟻とキリギリス】勤勉が損になるというお話し
【マウントドレイゴ卿】俗物と超自然をからめたお話
【ジゴロとジゴレット】ジゴロとジゴレットとは、裕福な男女を客とする芸人のこと。これ、ヘミングウェイが書いてもおかしくないような題材だと思う
【ロータス・イースター】『月と六ペンス』の主人公と違って、自分の選んだ人生を徹底させることができなかった平凡な男の物語
【サナトリウム】これはアシェンデンものの一つ。サナトリウムでの感動的な佳作
【五十女】これも何十年かぶりにあう女性についてのお話
【冬の船旅】ドイツ−コロンビア間を往復する定期貨物船に乗り合わせたイギリス女性が主人公の話