怠けてなんかない! セカンドシーズンあきらめない―読む・書く・記憶するのが苦手なLDの人たちの学び方・働き方 の感想

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参照データ

タイトル怠けてなんかない! セカンドシーズンあきらめない―読む・書く・記憶するのが苦手なLDの人たちの学び方・働き方
発売日販売日未定
製作者品川 裕香
販売元岩崎書店
JANコード9784265801930
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般

購入者の感想

副題が、『あきらめない−読む・書く・記憶するが苦手な人たちの学び方・働き方』となっています。“読み書き困難”を抱えて、自らの持つ困難さの正体を知った子たちが、その後どうやって自立への道を切り開いていったのか?これは、彼らのサバイバルを綴った本です。
 ボクが知りたかったのは、まさにそこでした。“読み書き困難”なお子さんたちが、どんな苦労と心の傷を伴って、日々を過ごしているのかは、指導室にやってくるお子さんの様子から、痛い程感じているところです。彼らの行き先にどんな未来が待っているのか?それが少しでもわかると、今の彼らに大人が何を施すことができるのかが、おぼろげにでも見えてくるのではと思ったのです。
 第1章で描かれているは、5人の方のサバイバルです。インタビューを基に、ご本人の工夫や支えた環境がまとめられています。2〜3章では、“読み書き困難”の方への支援ツールと機関が紹介されています。今できるサポートの最新情報です。足を運んで丹念に取材をして、明快な筆致で描かれています。この国のディスレキシアの“今”が分かります。
 筆者は本書の中で、日本語の読み書きの習得過程が、科学的に体系化されていないことを嘆いています。確かにそうです。ボクら現場の人間の仕事は、だからこそ、対症療法的な“勘頼り”の指導に陥ってしまう危険をはらんでいるのです。
 ところで、雑誌編集者として、この方を担当していたこともある筆者が、どうして畑違いのこちらの業界のことに携わっていくようになったのかが、不思議でした。あとがきを読んで納得しました。人それぞれ、歴史と思いがあるのですね。
 今もどこかで、サバイバルに挑戦している“読み書き困難”のお子さんと、かかわる大人がいます。そうした人たちに読んでいただきたい本です。
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