ﾆｭｰﾓﾃﾞﾙ速報第504弾 ﾎﾝﾀﾞ ｸﾞﾚｲｽのすべて (ﾓｰﾀｰﾌｧﾝ別冊) の感想

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納車までまだ一週間ありますが購入。フィットのセダンといえば、かつて「フィットアリア」がありました。初代フィットをそのままセダン化したような車でした。そのせいか、当初はそれほど興味はありませんでしたが、海外仕様の画像を見て心境が一転。発売発表の翌日に、契約を済ませました。

本書はいつものシリーズ通り、車の乗り心地・使い勝手のレポート、開発者インタビュー、競合車との比較、各メカニズムの紹介、カタログの縮小版が収録されています。グレイス(GM4、GM5)を購入する上で知っておきたい情報は一通り網羅されています。ディーラーでカタログをもらう前に、カタログの内容を先取りできるので、充分役に立つでしょう。

先日、グレイスに試乗してきました。今までの5ナンバーセダンと比べて、明らかに質感が違います。リヤシートの余裕が本当にすごい。フィットより低いが運転しやすく、乗り心地が柔らかい感じがします。本書に書かれている通り、Aピラー・ドアミラー回りの死角は少々気になるところ。少なくとも、今まで乗っていたストリーム(RN6)と比較しても、グレイスの方がはるかに質感がいいです。グレイスは車格を超えた価値があり、5ナンバーセダンの概念を変えるには充分である。

ホンダとしては久々の5ナンバーセダンとなりますが、5ナンバーセダン市場に一石を投じる一台になっていくでしょう。今後、ホンダはセダンに注力していくそうです。セダンをラインナップから外していた時期がありましたが、セダンからの乗り換えの顧客が離れて行ったのも事実です。そのことが、冷や酒のように効いてきたのでしょう。これからのホンダのセダンに期待したいし、その足掛かりとしてグレイスの存在は重要になるといえる。

追記:ついに納車しました。デザインの効果か、ストリームより広く感じます。足回りがホンダにしては柔らかめで快適です。走りもストリームの1800ccに劣らないのがいい。十数年ぶりのセダンですが、低い着座位置が懐かしくて落ち着きます。セダン好きなら満足するでしょう。セダンに興味があるならば、迷わず購入していいでしょう。グレイスは価格以上の価値がある。