三省堂ポケット国語辞典 の感想

　この辞典の注目点はサイズとページ数です。
　時間があるときにぱらぱらめくってみているだけで語彙（ごい）を増やし豊かな表現力をつちかえるのではないかと思います。

　　たとえば、この辞典は

　【均す】　　　（ならす）　　　＝　平らにする。平均する
　【睦まじい】　（むつまじい）　＝　親密で仲がよい。
　【寛ぐ】　　　（くつろぐ）　　＝　身心をゆったりと休める。
　【遍く】　　　（あまねく）　　＝　広く一般に。
　【約める】　　（つづめる）　　＝　短くする。要約する。
　【括る】　　　（くくる）　　　＝　締める。まとめる。まとめて縛る。
　【象る】　　　（かたどる）　　＝　物の形をまねる。
　【準える】　　（なぞらえる）　＝　見たてる。似せる。
　【暫く】　　　（しばらく）　　＝　少しの間。少し長い間。

　といったような常用漢字枠にしばられていない漢字の読み方がずらりと並んでいます。

　このような読み方を知っていると

　【平均】【親睦】【寛大】【普遍】【要約】【一括】【形象】【標準】【暫時】
などの意味を想像しやすいようになれるのではないでしょうか。
　
　この辞典は2001年に出ましたが第二版がいまだに出ていません。
　それは日本語の中枢はほとんど変化が見られないからだと思いました。