世界を読みとく数学入門 日常に隠された「数」をめぐる冒険 (角川ソフィア文庫) の感想

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タイトル世界を読みとく数学入門 日常に隠された「数」をめぐる冒険 (角川ソフィア文庫)
発売日2013-10-24
製作者小島 寛之
販売元KADOKAWA / 角川学芸出版
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 思想・社会 » 思想

購入者の感想

まず本書は数学嫌いや数学は本当に役立つのか?と疑問を持つ読者を想定して
書かれています。
本書のテーマはズバリ数学は日常に役立つか?そして数学に秘められた魅力的なトピックス
を様々なカテゴリーからピックアップしていこうという主旨から書かれています。

まずインターネットに必ず必要な暗証番号とそれに使われる素数との関係
暗号論は数学と関係が深くて、古今東西の難題の暗号にも触れられています。

分数のトピックスは行動経済学によく使われる問題(これは直観で判断すると
間違いやすい)ものから確率論まで取り上げています。
特に確率論は量子力学からパスカルの時代の賭博師の話題まで豊富でして読み物としても
楽しめます。
そして小島氏得意のベイズ理論!これは著者の本ならば必ず出てくる言わば十八番です。

無理数の項目はいろんな所からネタを引っ張り出してきます。
まず黄金比から始まって最適貯金と平方根、ネイピア数(自然対数と)利息計算、
合コンの成功確率、
などここが本書の中でも特にネタが集中しています。
馬に蹴られて死んだ兵士の数は典型的な二項分布の問題です、ファイナンスの本によく
出てきます。この話題や前述の行動経済学の話題は他の新書でも読んだことがありますが、
本書の図式化した説明が一番解かりやすかった!
こうやってざっと俯瞰してみるとやはり数学と経済学との関係の話題が多い事に気付きます。

株価はブラウン運動もそうですし、全体的に占める割合も高い。
個人的には
・最適貯金と平方根
・ネイピア数と利子計算
はその日からでも使える実用的な手法なので、それだけ読むのでも本書は価値があります。
ネイピア数は利子計算だけではなくて人口の増減にも実際使われているので、実用化の
典型例でしょう。0

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