A06 地球の歩き方 フランス 2015~2016 (ガイドブック) の感想

内容的に信頼のおける「地球の歩き方」シリーズにはこれまでも非常にお世話になってきているが、紙媒体で持ち歩くと嵩張る上に非常に重い、という問題が常に付きまとっていた。特に、複数の国を訪問する場合には、その問題がより深刻となる。そこで、今回、電子書籍版の地球の歩き方を初めて購入してみた。結果として分かったことは、これは単なる紙媒体のスキャンであり、電子書籍にする利点が全く考慮されていないことである。まず、多くの地図は、kindleを横にして見た場合に、中央部に隙間が存在している（紙媒体をスキャンして作っただけだから、こうなるのだろう）。一方、縦にして見れば、問題は表面上解決するが、単に地図の片側が見えているだけである。このあたりは、もう少しフレキシブルに（横にすれば広い領域が見え、縦にすればその半分の領域が見える、など）作ってもらえると有り難い。また、欲を言えば、本文中の地名をクリックすれば地図に飛ぶような（あるいは、小窓で地図が立ち上がるような）作りにしてもらえるとなお良い。現在は、たとえ海外であっても、地図はスマホなどで簡単に代用できるようになってきている。本シリーズも真剣に今後の方向性を考えていかないとその存在感を失いかねないのではないだろうか。なお、フランスガイドとしての評価は「普通」である。かゆい所に手が届くようなものではなく、「地球の歩き方」シリーズの伝統に則った良くも悪くもオーソドックスな内容である。

どこに行くにもお世話になっている黄色の本。
明日には無くなるかもしれないお店の情報満載のショッピングガイドブックのようなものが多い中、1人で電車に乗って、バスに乗って街歩きをする人のために作られた本書は、本当に情報量が多いです。
見どころの多いフランス全土のガイドブックなので各都市の情報は少ないですが、それでも小さな町やツアーではなかなかいかないようなエリアまで紹介されているので役立ちます。
欄外の読者からの投稿コーナーが案外役に立ちますよ。
私自身も、新しい発見があったらこまめに投稿（メール）しています。更新がちゃんとされているかどうかはガイドブックの命。
少し嵩張りますが、おススメです。