遺伝子医療革命 ―ゲノム科学がわたしたちを変える の感想

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参照データ

タイトル遺伝子医療革命 ―ゲノム科学がわたしたちを変える
発売日2012-07-31
製作者フランシス・S・コリンズ
販売元NHK出版
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 基礎医学 » 遺伝学・遺伝子工学

購入者の感想

ヒトをヒトたらしめているのは、DNAにほかならない。そして我々は、自分たちのDNAの配列情報を知った、初めての生物種である。未来が記述された指示書とでも言うべきゲノムを、自分自身が知るということは、どのような変化をもたらすのか?

本書は国際ヒトゲノムプロジェクトを率いたトップ・サイエンティストによる遺伝子医療の最前線をレポートした一冊。まだ先の話だと思っていた遺伝子医療は既に始まっており、我々は、これまでの常識を覆す医療革命の時代へと突入しているのだ。

◆本書の目次
 序章 もう、知らないではすまされない
 1章 未来はとっくにはじまっている
 2章 遺伝子のエラーがあなたに出るとき
 3章 あなたの秘密を知るときがきた?
 4章 癌はパーソナルな病気である
 5章 人種と遺伝子
 6章 感染症と遺伝子
 7章 脳と遺伝子
 8章 老化と遺伝子
 9章 あなたの遺伝子にふさわしい薬をふさわしい量で
10章 一人ひとりが主役の未来へ

DNAの配列情報は、人種によって驚くほど似ているという。ヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系の人びとのDNA配列を比べてみても1000文字に4文字程度の違いしかないのである。そしてこのDNA、どういう運命のいたずらか、ミススペルとも言うべきエラーをたびたび引き起こす。それが癌をはじめとする、さまざまな病となるのである。

このDNAの解明によってもたらされる変化は甚大だ。本書では、世界中の情報アクセスに革命をもたらせた有名企業の創業者によるエピソードが紹介されている。彼は自分の遺伝子検査を行ったところ80歳までにパーキンソン病になる確率が74%と診断された。当人は、その可能性を少しでも減らすような暮らし方を選べると前向きに捉えていたが、皆が皆このような受け入れ方をすることができるのだろうか?

もとい、この種の情報を知りたくないという人もいるだろう。ちょっと早めの癌告知のようなことを望まない人もいるだろうし、その内容にもよる。ちなみに、多くの人にとってその知りたい度は下記のような方程式であらわすことができるそうだ。

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