メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト II種 ラインケアコース<第3版> の感想

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参照データ

タイトルメンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト II種 ラインケアコース<第3版>
発売日販売日未定
販売元中央経済社
JANコード9784502071706
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

協会指定の教科書です。
メンタルヘルスマネジメント検定の試験内容を纏めた一冊です。
実生活でも役に立ちそうな内容です。

*試験の主催者が編者なので、この試験に合格しようと思ったら、この本は必需品です。検定試験の対象が"メンタル"なので、一読しただけでは理解しづらい部分も(何度読んでも理解しづらい部分も)あります。そのような場合は過去問題集を解き、「試験の出題者の見解は〇〇であるのだから、試験場では私見を捨てて、とりあえず〇〇と書かれた選択肢を選んでおけば良い。」と割り切るのが良いと思います。
*本書で勉強して試験には合格しました。が、現実の職場でテキストに書かれているとおりに行動することができるのか、忸怩たる思いがあります。
*本書のページが厚すぎたり、図表が分かりづらいという欠点に関して言えば、「ひとりで学べる メンタルヘルス・マネジメント検定」等を補助的に利用するという方法もあります。

 私も気付いた点を挙げてみます。
 頁211から212にかけて疾病性と事例性の記述がありますが、意図が判然としません。管理職は病気であるかどうかの判断(疾病性)については係わらず、事例性、つまり業務上問題になるような客観的な事実に関与すべきという主旨なのでしょうが、事例性の説明が「本人や周囲が困って治療を求めること」となっている。これでは意図が理解できません。そればかりでなく、「病気によるものではないと医師によって判断されたなら、懲戒処分を含めて、問題の内容に応じた処分が可能となります。」という記述は、病気治療かそれとも処分かという対応しかないように受け取れ、しかも処分という言葉は穏当ではありません。
 頁224の記述も気になります。「相談の目的は相談者の抱える問題を解決することであって、相談を受けた自分が問題の解決を図ることではありません。」で、相談を受けた自分とは管理職のことでしょうから、問題が仕事上のことならば管理職自身の問題になります。ですから、この記述は間違っています。また、部下に専門家との相談を勧めるのに抵抗を感じる管理職へのアドバイスとして「本人のため」という理由で勧めなさいとなっていますが、自分のためなら放って置いて下さいとなりそうです。これより、管理職の責任として「このような状態で仕事をしてもらうわけにはいかないので」という理由で相談を進めた方がよいのではないでしょうか。
 ラインケアは微妙な点を多く含みます。本書はラインケアの指針書としては不合格と言わざるを得ません。

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