【Amazon.co.jp限定】 トゥルーマン・ショー スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray] の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

以下は作品内容ではなく、
この度発売されたBlu-ray版と2006年発売のDVD(スペシャル・コレクターズ・エディション)版と
画質・音質・映像特典などを比べた結果についてのレビューです。
42インチTV・5.1ch外付けスピーカーで視聴。

【画質】について：
発色が凄く良くなってシャープさが上がっています。
確実にBlu-rayの恩恵を受けた画質です。
フィルムグレイン(ザラザラ粒子)は少なくとても観やすいと思います。
ただ、DVD版の画質も悪くなかったので、観る方やモニターの大きさによっては
画質の向上具合をあまり感じられないかも知れません。
DVD版の画質を★★★☆☆としたら、Blu-ray版の画質は★★★★☆といったところ。

【音質】について：
英語音声については薄膜を一枚剥がしたかのようにクリアになっていると思います。
場面によってはDolby TrueHD 5.1chの効果絶大で、その力強い音に感動もひとしお。
DVD版の音質を★★☆☆☆としたら、Blu-ray版の画質は★★★★☆といったところ。
音質についてはかなり満足です。

【映像特典】について:
DVD版に入っていたもので一部未収録(下記参照)になってしまったものあり。
DVD版からの買い換えを検討している方は、よ〜く考えてからのご購入をどうぞ。

【Amazon.co.jp限定版】について：
Blu-ray版は現時点では他では発売されていないということと、
いずれ発売されるであろう一般流通版には紙製のアウターケースと、
パンフレットの縮刷版は付属しない・・・という意味での限定版表記と勝手に解釈しましたが、

何年か前に観て、「いい映画だったよなぁ」と思い出していたら抜群のタイミングでBlu-ray発売の報が。
しかも“初”Blu-ray化の文字。これは買うしかない！というわけで勢いで購入(笑)

結果は最高！買って正解でした。

唯一、難点を挙げるなら同じ“スペシャルコレクターズエディション”の名を冠しておきながら、DVD版には収録されていた予告編等の一部特典がカットされていることです。

ただ、それも些細なこと。他の特典は収録されていて、そこそこのボリュームもあるので数分の予告編くらい気になりません。何より、大事なのは本編ですし(笑)Blu-rayらしい綺麗な映像でした。

掲載されている写真の通りディスクは１枚、パンフレットもケースと同じ大きさです。届いたとき、個人的には若干「“スペシャルコレクターズエディション”には名前負けしてるかな」と思いましたが、いま考えると値段設定も悪くなくオトクな買い物です(^^)

細かい部分をチクチク列挙してしまいましたが、総合的な感想としては満足、バッチリです！

アカデミー作品賞にノミネートされたブラックコメディの傑作です。

コメディアンは作品賞やアカデミー主演男優賞を受賞しづらいという定説がありますが、惜しくも他界した故ロビン・ウィリアムスが｢グッド・ウィル・ハンティング｣で主演男優賞を受賞したように、ジム・キャリーが最も受賞を期待した作品です。
本作の枠組みはブラックコメディだと思うのですが、社会風刺でもあり、SFでもあり、ヒューマンドラマでもあり、様々な要素を内在したシンプルでありながら複雑な作品で個人的にはとても好きです。

メディア依存により自分の人生の時間よりもドラマの人物の時間を生きる現代人、子供への多大な期待により子供の反抗を許せない親の心境など、「トゥルーマン」という架空主人公を通じて個人的には生きるとは何か？を考えさせられましたが、別に何も考えずに楽しむことも出来るという観客によって多岐にわたる感想をもてる作品です。
監督は「刑事ジョン・ブック」や「今を生きる」などのヒューマンドラマを得意とするピーター・ウィアー、音楽は「影師アイゼンハイム」など数々の作品を手がけるフィリップ・ダグラスです。

秀逸はエド・ハリスの演技とフィリップ・ダグラスの音楽です。
この2つについてはトラウマになるほどのインパクトがあります。

商品としての難をいえばそれほど古い作品ではないのでミニサイズでの劇場パンフレットは必要ないのではないでしょうか？
個人的には公開当時のパンフレットを所有しています。

世代を超えて伝えていきたいカルトと呼ばれるかもしれませんが傑作です！

おそらく何も予備知識なしで観たら、かなり衝撃的な内容だと思います。
一度、観たことのある人も繰り返し見る事で、この映画の繊細な作りに驚かされます。
原題のデジタルCG映画が普及しだした初期作品なのですがCGは使っています。
しかし、本作ではCG以上にストーリーが大切である事を教えられます。
名作という言葉に間違いありません。
僕が思うに世界で最初のデジタルCG映画の名作だと思います。