ナナとカオル 14 (ジェッツコミックス) の感想

「ステップアップＳＭラブコメディ」という未開のジャンルを切り開いたこの作品、最近はブラックレーベルも含め、「精神性」に力点が置かれ、私の書評もやれ「エロ純文学」だの「読者をＭと見きっている」だの書いてきた。
だが。
ＳＭは、「行為」と「精神」のギリギリのせめぎあい。この巻では、Ｓのはずのカオルが、いきがかり上「縛られる」ハメになる。
見た目もパッとしないオトコの子？なのに、彼が自分の肉体と対話するさまは、どうしよう、困ってしまうぐらいエロいのである。
新たなシチュエーションを得て、またまた未開の境地を歩き出したナナカオ。15巻も予約しました！

内容は前巻の予告通りカオルが縛られる話です。1巻まるまるです。

ぶっちゃけカオルが縛られて乳首責められて『悔しいでも感じちゃうっ』みたいな事になるのは読みたく無いんだよね。
(実際カオルがどうなってしまうのかは読んでからのおたのしみDA☆)

でも結局今回もエロいよ…
男が縛られてるだけなのにエロいよ…
それぞれのキャラクターの心情とかが上手く演出されてるんですよね。
シチュエーションエロスと名付けましょう。
マジックミラーの演出もすごく良かった。

女王様衣装も、いつもの拘束具とは違うエロさがあったね。
これを着せる為にSM逆転したのかな？
ただ残念なのが、ナナがただの観客だった、つまり過激な衣装を着なかったということ。
でもこれは展開上やむを得ないので許す。

帯によると女性読者が増えてるそうで。
てことはSMが女性に広く受け入れられるようになったってことか！！
これは俺も彼女に首輪付けるしかないね（≧∇≦）

あれ？俺彼女いない.