決断の本質 プロセス志向の意思決定マネジメント (ウォートン経営戦略シリーズ) の感想
参照データ
タイトル | 決断の本質 プロセス志向の意思決定マネジメント (ウォートン経営戦略シリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | マイケル・A・ロベルト |
販売元 | 英治出版 |
JANコード | 9784901234948 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ |
購入者の感想
最初は、お堅いビジネス書のつもりで読みはじめたが、「決断」
をめぐる短編小説のように「読みふけって」しまった。ケネディ
大統領のキューバ侵攻事件の失敗や、スペースシャトル・コロン
ビア号の空中分解事故など、関係者へのリアルなインタビューに
もとづいた斬新な分析に引き込まれる。
なぜ人は、まちがった決断をくだすのか。正しい決断をくだす秘
訣はあるのか。この本では、正しい決断は「ない」、あるいは
「わからない」と指摘する。つまり、ある決断の結果を判断する
こと自体に長い時間がかかるので、無意味だというのだ。そうで
はなく、決断に至る「正しいプロセス」に注目せよと指摘する。
思ってもみなかった明快な視点だ。
ふと、前に見たTVドキュメンタリーで、星野リゾートの星野社
長が会議しているシーンが頭に浮かんだ。そのとき星野社長は、
自分では何も「決めず」、幹部たちの議論にいろいろアドバイス
を与えながら、ある時点で議論を打ち切り、結論を出すようにス
タッフたちを促す。そして、最後に「あなたたちが充分議論して
決めたことだから、みんなで実行してください」というようなコ
メントを加えていた。
この本では、ますます複雑化する世界では、もはや、カリスマ性
をもった強力・強烈なリーダーは通用しにくくなっていると指摘
する。みんなで議論し、決定し、それを全員で納得して実行に移
すための決断の「プロセス」こそが、いま求められているようだ。
をめぐる短編小説のように「読みふけって」しまった。ケネディ
大統領のキューバ侵攻事件の失敗や、スペースシャトル・コロン
ビア号の空中分解事故など、関係者へのリアルなインタビューに
もとづいた斬新な分析に引き込まれる。
なぜ人は、まちがった決断をくだすのか。正しい決断をくだす秘
訣はあるのか。この本では、正しい決断は「ない」、あるいは
「わからない」と指摘する。つまり、ある決断の結果を判断する
こと自体に長い時間がかかるので、無意味だというのだ。そうで
はなく、決断に至る「正しいプロセス」に注目せよと指摘する。
思ってもみなかった明快な視点だ。
ふと、前に見たTVドキュメンタリーで、星野リゾートの星野社
長が会議しているシーンが頭に浮かんだ。そのとき星野社長は、
自分では何も「決めず」、幹部たちの議論にいろいろアドバイス
を与えながら、ある時点で議論を打ち切り、結論を出すようにス
タッフたちを促す。そして、最後に「あなたたちが充分議論して
決めたことだから、みんなで実行してください」というようなコ
メントを加えていた。
この本では、ますます複雑化する世界では、もはや、カリスマ性
をもった強力・強烈なリーダーは通用しにくくなっていると指摘
する。みんなで議論し、決定し、それを全員で納得して実行に移
すための決断の「プロセス」こそが、いま求められているようだ。