社長さん! あなたの資産と会社を守る最後の一手、教えます! の感想

「はじめに」に出てくる事例
「破産しても２億円の資産と３０００万円の年収が守れた！」
の事例から、引き込まれる文章の巧みさ、
難しい分野の話をやわらかく語る語り口
には驚きました。

反面、タイトルの長さには
少しあきれました。

全般的に図解も多く理解を助けてくれます。

ある日突然、債務者の全財産を奪うことができる
「れいにゅう」（もし、理解が足りなければすいません
私もはじめて聞く言葉です）

ブラックリストにのせるべき義務のある取引の
図解例とその抜け道（２２５ページ）

おそらくは規定にもとづく
保証協会代位弁済のフロー図解

といった本来、知られてはいけない情報と
、正攻法がマッチングすると
こんな本になるのかと感じました。

本当に、このようなことが書かれていいのかな？
と思うのは私だけでしょうか？

私のいた銀行でも
どの段階で個人信用情報の事故登録をするのかさえ知らない、
程度の人でも、プロフェッショナルと称されて
マネジメントができるだけで支店長になる人が多く、
実際にそういった支店長は
出世はするものの、リスクの存在すら気づかないと
バカにされていることも多かったです。

それゆえに、ある意味、この本の内容には唖然としました。

ただ、日銀担当で通常業務も経験するという
著者の経歴は反則のような気がします。
考えられない人事です。

私の場合、
銀行での融資店舗での経験があるからすらすら理解できるのか
それとも一般企業の方でも理解できるのかわかりませんが、
役に立つ、わかりやすい、独創的な内容の本ではあると感じました。