インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ の感想

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参照データ

タイトルインターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ
発売日販売日未定
製作者小林弘人
販売元晶文社
JANコード9784794968692
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 一般

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「ウェブやITが進化して、世界がフラットになったら人間の振る舞いは原始時代に戻った」という仮説がタイトルになっている。戻ったというより、テクノロジーくらいで人類20万年の習性は変わらないってことじゃないのかな。マスメディアの時代だってコミュニケーションの規模は村サイズだった。ただし隣村でもそのまた隣村でも同じ話をしていた。パーソナルメディアは村ごとの独自性や排他性を強めたということはいえるかもしれない。一方で、自分たちの村でやっている祭りや喧嘩が隣村のエンタテインメントになるという流れもある。「SNS×スマホの普及で、人々の個人的なコミュニケーションがメディア的コンテンツになる」という柳瀬さんの指摘には同意。マスメディアがかつて津々浦々の村々に流していたコンテンツなしでも村内、村間のコンテンツのやりとりで事足りるようになった。

個人のコミュニケーションをキュレーションしたマイメディアがこれまでのマスメディアの領域に進出してくるとなると、「プロの書き手を雇っているマスメディアはどうやって儲けるのか」という問題が出てくる。こばへんは、キュレーションじたいコモディ化するという。ではコモデティ化しない部分、人がお金を払ってでも手に入れたいと思うコンテンツはなにか? 答えは「解説者」。「ノン・パッケージになって液状化したコンテンツの背後にある文脈を読みといてゆく力」が必要とされるということだ。解説力とはつまり「読解量」と「再構築力」。こばへんは続ける。「知識層向けの解説と大衆向けの解説のハイブリッドがスーパースターとなる」。パッケージ化されたコンテンツの最たるものであるところの書籍もいま教養ブームだ。世界史、経済、哲学などの古典や本格的理論をかみ砕いて伝える本はおしなべて売れている。情報量は増え続ける一方で、それを「読解して再編」することにはたんに書き散らかすよりも時間もかかるしできる人も限られているから、需要超過の状況は当分続くだろう。

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