コモンズ の感想

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参照データ

タイトルコモンズ
発売日販売日未定
製作者ローレンス・レッシグ
販売元翔泳社
JANコード9784798102047
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 著作権

購入者の感想

知的財産そのものの是非に関して,簡単に思いつく議論は先回りして論じてあります.その分長いですが,今でも十分に読む価値があります.

社会全体の利益と,特定の個人(達)の利益を取り違えていると,この本の議論は最初難しく感じます.普段メディアで耳にする視点の多くは後者ですから,自然と慣らされてしまっているのかもしれません.

最近、『REMIX』が翻訳されたローレンス・レッシグの旧作。
『CODE』よりも、より具体的な政策提案がなされていて、彼の問題意識がどこにあるのかが、分かりやすい。

『REMIX』を読む前に復習として読んでみたが、7年以上前に出版された本だけど、まったく古臭さは感じられない。むしろ、ここで彼が問題を提起していることについては、今もなお、議論されていいことだと思う。
しかし、日本の現状は、こういう議論がなされておらず、インターネットの世界でのイノベーションも生まれてきていない。

Winnyの裁判でも、P2P技術が生み出す可能性があったイノベーションについてはあまり考慮されず、著作権侵害のほう助性の有無の話ばかり。
彼の主張していることがすべて日本においても妥当するかどうかは疑問だけど、少なくともネットへの規制がどうあるべきかを議論する際には、考慮されるべきだと思うが、そういった気配はまったくない。
なんでなんだろう?読みながら疑問に思う。
インターネット登場以後の日本の法学者の怠慢なのだろうか。個人情報保護や著作権保護に関する書物は多いが、イノベーションの可能性や「自由」を守るために法的規制をといった主張はほとんど読んだことがない。
そもそも日本でインターネットに関するイノベーションって生まれたのかな?自分が使ってるwebサービスのほとんどはアメリカのものだし。
面白い論点なんだけどな。自分が大学にいたころにインターネットがあったら、こういう研究をしてみたかった。早く生まれ過ぎた

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