ワルの外交: 日本人が知らない外交の常識 の感想

”ワルの外交官”による「ワルの外交」の裏話の数々！！！　　　痛快！　痛快！
書かれているようにほとんどの日本人は、外国の人のことを知らないので、マスコミの情報（ＴＶ，新聞、雑誌、ネットなど）に出てくる話でしか、外国人のことは知りません。実際に外国に出かけて現地の人々と付き合う機会がほとんどないので仕方ないことはありますが、国の方針を定めてゆく政治家たちとて自分の思い込みで結構判断しているので、困ったことだと思っています。こんなことすると相手の機嫌を損ねるなと思ったら、やらないのが常識ある人のやることでしょう。問題は、相手がどう思うか無神経に自分の考えだけで行動するから話がおかしくなるわけです。相手のことを良く知ることが日常の人間関係でも、国と国との国際関係でも同じことだはないでしょうか。
私は電機メーカーの海外駐在員を１４年もやり、欧米、アジア、中近東、南北アメリカへの出張などやりましたので、ほとんどの国の人の顔と一緒に、この人たちはこんな考え方でやっているなと想像がつきます。しかも、欧米先進国の連中が如何に後進国を脅したり、騙したりしてきたか見聞きしましたので、日本人ほどお人好しも珍しいのだなと思っています。
でも、このお人好しさと誠実さは人々の信頼を勝ち取る最大の力でもありますので、大切なことであることは忘れてはいけませんが。
兎も角もこの本は日本中の人が読むべきです。
そして、”ワル”を腹の中に持ちつつにこやかに付き合い、もう一回り大人になるべきです。
何しろ外国の連中らは相当に”ワル”ですから、オレオレ詐欺に引っかからないようにこちらもワルを身につけましょう。
頑張れ！ニッポン！！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上