肉体を持ったまま すべてのカルマを溶かして 五次元ライトボディ化に向かうあなたへ いよいよ《大宇宙神業》が遂行されます の感想

以前「空海の衝撃 アセンションメッセージ」という本があった。著者はあり得ないほどたくさんのブログを作っており、こんな人格に空海が降りるの？という疑問が沸き、案の定本の内容の通りには現実はならなかった。それと同じ匂いをこの本にも感じる。

２０１５年４月に関東で地震があることはゲリーボーネル氏等他にも多くの人が言っているのでその信憑性うんぬんについては省く。

致命的なのは、各メッセージは八百万の神から降りた、とされていることである。既に宇宙根源より地球圏からしばらく手を引くよう低次元（といっても地球よりは高次元）存在に通達がなされており、チャネリング対象となる高次の存在も宇宙人も天使もどんどん地球から離れていっている。神社ですら祀られている神も例外ではない。

にもかかわらず、それらとコンタクトをとること自体が疑わしい。ダリル・アンカ氏はバシャールのチャネラーで有名だが過去に比べ昨今の彼は感情激しくそのチャネリング風景はおかしくなっている。チャネリングするのはいいが単に残留思念や低級霊をチャネリングしてしまっていることにチャネラー本人が気づいていない場合が多い。これでは本来のメッセージとはかけ離れ汚れ歪み、正確性・純粋性が失われている。

２つ例を挙げると、本書内で著者は原子力に変わる代替エネルギーは何がいいか？と神とのやりとりがある。答えとしてメタンハイトレードが出てくるのだが、神からのメッセージと言ってる内容にもかかわらずこの程度のことしか出てこない。太陽光や風力といったよく知られたエネルギーではなく歴としたフリーエネルギーは存在する。それはクリスタルを使った完全に無公害でクリーンかつ無限に発電可能な物だが、神々ならそのことを話せるはずだが一言も出てこない。

そして、たびたび「ざっぱく」という言葉が出現する。様々な意識体や神からのメッセージというのが本当なら、それらは別々の存在であるし性格も異なるのだから話す言葉・文体も変わって当然である。違う存在なのに何故同じ「ざっぱく」という表現をするのでしょうか？　私は生まれてからこの方「ざっぱく」という言葉を見たことも聞いたこともありません。方言でしょうか？

多くの人が危機を知ることでその危機が回避される、その過程で自らの至らぬ心に向かい合う、
その一連のプロセスが主眼になっている。この本をきちんと読めば、その慈愛あふれる神心が誰にでも受け取れるはず。

出口王仁三郎は、自らが受け取った予言に関して、
「時を言えば何が起こるかが変更される。何が起こるかを言えば、時が変更される」
こういうことを言っていた。

わたしにもし本書のようなメッセージが降りて、受け取ってしまったら、私はどうするだろうか？
やはりこの著者と同じように、危機の回避を願って公表する道を選ぶ。

予言は予言された危機が回避されることを願って出されている。
このしくみを知らないとせっかくの5次元メッセージが3次元でしか捉えきれず、非常にもったいないことだなと思う。
著者、出版社には予言が当たらなかった時、相当な苦情が殺到するのかもしれないが、
それに恐れることなく、やはり勇気をもって公表して行ってもらいたいと思う。

予言の意味がきちんとわかってる人はいっぱいいます。