世界一大きな問題のシンプルな解き方――私が貧困解決の現場で学んだこと の感想
参照データ
タイトル | 世界一大きな問題のシンプルな解き方――私が貧困解決の現場で学んだこと |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ポール ポラック |
販売元 | 英治出版 |
JANコード | 9784862761064 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 |
購入者の感想
日本でBOPという言葉が普通に使われる様になったのはここ数年の事であるが、ポール・ポラック率いるIDEは1981年より農業問題を中心にずっとこの問題に取り組んでいる先駆者であり、BOPに置ける成功事例として多々とりあげられる存在である。一貫してフィールドワークを行い、そこで聞いた農民の声のみを指針とする姿勢には共感が湧き、彼の実直で真摯な人柄が伝わってくる。実際に膨大なフィールドワークを行い、試行錯誤の実験を繰り返さなければ、これほど重みのある文章は書けないだろう。また日本では、BOPというと「物を売る」発想から入りがちであるが、ポラックの目的はあくまで「貧困削減」である。そしてその「貧困削減」のためには「金を稼ぐ仕組みを作る事」、つまり多くの小規模農民の収入を増やす事が必要だ。実際ここにBOPビジネスの原点がある。人々の貧困を削減し、生活を改善する様な物で無ければBOP市場では物は結局売れないからである。
BOPにおけるビジネスを考える上で、多くの根源的な気づきを与えてくれる良書である。そして本書の「将来お金があるのは先進国ではない。途上国の多数の小規模農民たちの方だ」という主張が、もっと多くの人に現実味を持って受け入れられる日が早くやってくる事を望みたい。
BOPにおけるビジネスを考える上で、多くの根源的な気づきを与えてくれる良書である。そして本書の「将来お金があるのは先進国ではない。途上国の多数の小規模農民たちの方だ」という主張が、もっと多くの人に現実味を持って受け入れられる日が早くやってくる事を望みたい。