ブッダの言葉 の感想
参照データ
タイトル | ブッダの言葉 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 丸山 勇 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784103363118 |
カテゴリ | 人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門 |
購入者の感想
インドの人々の生活や宗教活動に関する写真を背景に、ブッダの言葉を詩集のような体裁で掲載した本です。
ブッダの言葉は、中村元氏の訳だけあって言葉は美しく、詩的で心に響きます。写真も、「すばらしく詩的な世界」と思うほど、インドの人々の信仰や生活の美しい一瞬を切り取っています。
なので、この本を読めば、多くの人が心癒され、平安を感じると思います。私も、しんどい日々の中で考えさせられ、いっときの心の平安を得ました。
ただ、仏教の知識が少ない私にとっては、「ブッダの教えがこれだけの文字数で語り尽くされているのか?」と思えるほど「言葉」は少ないです。良く言えば、「シンプルな言葉に真理が凝縮されている」と言えますし、反面、「ブッダの言葉をフォローするというためには、本書は簡略にすぎる」ということなのかもしれません。
また、余計なおせっかいかもしれませんが、実際に旅してみると、インドの人々はこの本の写真のような美しい心根の人ばかりでない感じもします。やはり、この本は、ブッダの言葉を題材にした「詩的メルヘン」なのでは?と思います。
以上やや辛口にコメントしましたが、難しいことをいわなければ、文も写真も美しい本であり、一読の価値はあると思います。
ブッダの言葉は、中村元氏の訳だけあって言葉は美しく、詩的で心に響きます。写真も、「すばらしく詩的な世界」と思うほど、インドの人々の信仰や生活の美しい一瞬を切り取っています。
なので、この本を読めば、多くの人が心癒され、平安を感じると思います。私も、しんどい日々の中で考えさせられ、いっときの心の平安を得ました。
ただ、仏教の知識が少ない私にとっては、「ブッダの教えがこれだけの文字数で語り尽くされているのか?」と思えるほど「言葉」は少ないです。良く言えば、「シンプルな言葉に真理が凝縮されている」と言えますし、反面、「ブッダの言葉をフォローするというためには、本書は簡略にすぎる」ということなのかもしれません。
また、余計なおせっかいかもしれませんが、実際に旅してみると、インドの人々はこの本の写真のような美しい心根の人ばかりでない感じもします。やはり、この本は、ブッダの言葉を題材にした「詩的メルヘン」なのでは?と思います。
以上やや辛口にコメントしましたが、難しいことをいわなければ、文も写真も美しい本であり、一読の価値はあると思います。
凄い本に出会ってしまった。
15年余り仏教に細々と触れてきたが、抱いていた疑問が少し解けたような・・
初めて見る言葉、また、読んではいたが腑に落ちてまではいなかった言葉が、写真にグーッと引き込まれて読むうちに、心はインドに飛び、ブッダの言葉が染み込んでくるような・・
ブッダの言葉の、さすがの中村訳・・そして、写真、解説、共に素晴らしい。
各々素晴らしいが、それが相乗効果を生んでいると思う。
〈中村元博士とブッダの教え〉
博士は、旧制一高で外国人のドイツ語教師から「思想としての仏教」を聞き、知っていた仰々しい仏教語の羅列とは異なる、ブッダその人自身の暖かい教えを知った。
敗戦後の混乱期、人々は心の支えを求めていた。そこで博士は「火星語」と揶揄され、分からないからこそ有り難い、とされて来た「お経」を、我々の生活の言葉に翻訳しようと決心された という。
また、相手に馴染み深い事柄で 例え話をする事に巧みだったブッダの言葉は、今にも続くインドの情景の中で聞いた時に、一層生き生きと響く。
〈丸山勇氏の写真について〉
悠久のインドの風景を切り取った圧倒的な写真が、一瞬にしてブッダが歩んだ二千五百年前のインドの大地に連れて行ってくれる。
かほど多くの、ディープでインパクトがあり、また神々しさから喧騒まで、悠久の時や生命力を感じさせてくれるインドの風景は初めて見た。ショックとしか言いようがない。
存じ上げなかったのだが、氏は「釈尊の足跡をたどって」という写真展がインド国内でも好評を博し、それでアメリカ プロフェッショナル写真家協会賞を受賞された由。
写真集の他に「ブッダの旅」という著書も ものされた、仏教に造詣の深い方であるらしい。
写真は、太古からの老木、悠久の大河で祈る人、水浴する人々、河原で親族を火葬する人々、ヒマラヤや霊峰に向かい瞑想する修行者、などの多くの修行者や、祈願成就の御礼に五体投地で寺院に進む男、10年無言の行をしているヨガの行者、一家総出の農作業、牛の群れ、牛飼い、農村の子どもたち、石像、などなど。
15年余り仏教に細々と触れてきたが、抱いていた疑問が少し解けたような・・
初めて見る言葉、また、読んではいたが腑に落ちてまではいなかった言葉が、写真にグーッと引き込まれて読むうちに、心はインドに飛び、ブッダの言葉が染み込んでくるような・・
ブッダの言葉の、さすがの中村訳・・そして、写真、解説、共に素晴らしい。
各々素晴らしいが、それが相乗効果を生んでいると思う。
〈中村元博士とブッダの教え〉
博士は、旧制一高で外国人のドイツ語教師から「思想としての仏教」を聞き、知っていた仰々しい仏教語の羅列とは異なる、ブッダその人自身の暖かい教えを知った。
敗戦後の混乱期、人々は心の支えを求めていた。そこで博士は「火星語」と揶揄され、分からないからこそ有り難い、とされて来た「お経」を、我々の生活の言葉に翻訳しようと決心された という。
また、相手に馴染み深い事柄で 例え話をする事に巧みだったブッダの言葉は、今にも続くインドの情景の中で聞いた時に、一層生き生きと響く。
〈丸山勇氏の写真について〉
悠久のインドの風景を切り取った圧倒的な写真が、一瞬にしてブッダが歩んだ二千五百年前のインドの大地に連れて行ってくれる。
かほど多くの、ディープでインパクトがあり、また神々しさから喧騒まで、悠久の時や生命力を感じさせてくれるインドの風景は初めて見た。ショックとしか言いようがない。
存じ上げなかったのだが、氏は「釈尊の足跡をたどって」という写真展がインド国内でも好評を博し、それでアメリカ プロフェッショナル写真家協会賞を受賞された由。
写真集の他に「ブッダの旅」という著書も ものされた、仏教に造詣の深い方であるらしい。
写真は、太古からの老木、悠久の大河で祈る人、水浴する人々、河原で親族を火葬する人々、ヒマラヤや霊峰に向かい瞑想する修行者、などの多くの修行者や、祈願成就の御礼に五体投地で寺院に進む男、10年無言の行をしているヨガの行者、一家総出の農作業、牛の群れ、牛飼い、農村の子どもたち、石像、などなど。