ゲーテ「イタリア紀行」を旅する (集英社新書ヴィジュアル版) の感想
参照データ
タイトル | ゲーテ「イタリア紀行」を旅する (集英社新書ヴィジュアル版) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 牧野 宣彦 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087204322 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » ドイツ文学 |
購入者の感想
「イタリア紀行」は、人妻への失恋の痛手を癒すため、ゲーテがやってしまったドイツ・ワイマールからイタリア全域を旅する1年10ヶ月に及ぶ有給休暇旅行、その紀行文である。その旅程を辿っていこうというなんとも贅沢な企画である。現地に住んでいる有閑階級でなければできないこと、それに便乗できるのだからこれほど幸せなことはない。
この新書のヴィジュアル版は綺麗な写真が多く載っていることでよく読んでいるが、本書も約200枚に及ぶ綺麗な写真が読者を楽しませてくれる。しかし、掲載されている写真のサイズが小さいものが多いので少し残念ではある。
また著者は多分ゲーテの歩んだ道を車で移動したものと思われるが、我々読者にとっては今後イタリアに行く際のガイドブックとして利用できるよう、現代の周辺の事情等も記載して欲しかった。
「イタリア紀行」のオリジナル文を活かしたいという趣旨から仕方のないことかもしれないが、もう少し登場人物の紹介をして欲しかった。建築家パッラーディオのエピソードとか、ゲーテ本人の息子アウグストのこととか。アウグストについては、いきなり登場して、いきなり死んでしまう。
しかし、この本は写真だけでもぺらぺらと眺めていても結構楽しい本。
この新書のヴィジュアル版は綺麗な写真が多く載っていることでよく読んでいるが、本書も約200枚に及ぶ綺麗な写真が読者を楽しませてくれる。しかし、掲載されている写真のサイズが小さいものが多いので少し残念ではある。
また著者は多分ゲーテの歩んだ道を車で移動したものと思われるが、我々読者にとっては今後イタリアに行く際のガイドブックとして利用できるよう、現代の周辺の事情等も記載して欲しかった。
「イタリア紀行」のオリジナル文を活かしたいという趣旨から仕方のないことかもしれないが、もう少し登場人物の紹介をして欲しかった。建築家パッラーディオのエピソードとか、ゲーテ本人の息子アウグストのこととか。アウグストについては、いきなり登場して、いきなり死んでしまう。
しかし、この本は写真だけでもぺらぺらと眺めていても結構楽しい本。