上野千鶴子の選憲論 (集英社新書) の感想

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参照データ

タイトル上野千鶴子の選憲論 (集英社新書)
発売日2014-04-17
製作者上野 千鶴子
販売元集英社
JANコード9784087207347
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

まず著者は、(あの)朝日新聞で、中学生男子が投稿した『女性が性的に気になりすぎて困っている』という相談に、「熟女に土下座してやらせてもらいなさい」と答えた人物である。こういう著者だと認識しておいてほしい。

そして、著者が重鎮を務めるという、認定NPO法人WAN、のサイトを見てほしい。
国民を護るために憲法があるのではなく、憲法を護るために国民がある、というスタンスであふれている。
護憲の 「護」 の字ですね。
そこと電波の波長が合う人たちが、ここで★5つのレビューを書いているのだろう。

で、選憲。
この本では自分に都合の良い条文のみ選択し、耳触りの良い「憲法」に改造しようというのである。

憲法の改造は「改憲」だと思うのだが、私はおかしいだろうか?

さて、選挙で条文を選ぶのだそうだが、そうなると当然ながら著者一派の意にそぐわない条文も選ばれる可能性がある。

著者は1条がお気に召さないらしい。では、有権者が1条を選憲したら?

なんと、有権者には『愚行権』があるとのこと。
国民には愚かな選択をする権利がありますよ、と言うことだ。なんという傲慢ぶりだろう。しかも、それを本気で言っている。

『リベラル』『護憲派』『平和勢力』そして最近は『反原発』が、国政選挙でことごとく惨敗し議席を減らしているのも、有権者が『愚行権』を行使しているのだけなのでしょう。

自分たちの傲慢に気付け、と言いたい。

塩野七生が友とするマキアヴェリ曰く

「国民は適度な情報さえあれば、相当に高度で正しい判断をくだす」

国民は著者一派が思う以上の存在だと思うのだが。政治家はともあれ。

戦前の帝国議会で浜田国松代議士は、軍部の横暴は、これ国民等しく顰蹙するところである、旨の演説をしたが、

今日、国民の顰蹙を買っているのはではなく軍部ではなく、著者の与するサヨクであることに、はやく気付いてほしいものだ。望み薄だけど。

====

迎賓館のある四谷はお巡りだらけでした。「右翼」の街宣車が、大音声で「オバマは’’國神社に参拝せよ」等々、口汚くののしっていました。こちら側がやったらすぐ逮捕されるのに「右翼」には甘いどころか、野放しにしている警察には本当に腹が立ちます。
それはそれとして、ご著書拝読いたしました。第2章で、自民党改憲案の逐条解説をやられ始めましたので、あれれと思っていましたところ、第3章「護憲・改憲・選憲」で上野節が炸裂し、興味深く拝見しました。明仁さんの個人的資質はともかくとして、制度としての天皇制は反人権的であり、廃止すべきであるというのは仰る通りですが、しかし、もともとハトもタカもごっちゃな民主党はともかく、「護憲の党」のはずの公明党のていたらくを見るとき、明仁夫妻を護憲勢力に数えたくなる誘惑に負けそうです。
自民党改憲案で憲法擁護義務者から天皇、摂政が抜け、逆に国民が入ったこと及び天皇の「元首」条項とを併せ、本来国家権力を縛るための憲法が国民を縛るための憲法に180度変わってしまうという説明は分かりやすいと思いました。ハンナ・アーレントの『全体主義の起源』を引きながら、「民主主義は、大衆民主主義との間に歯止めがきかず、大衆民主主義は全体主義への歯止めがきかない」という指摘は全くその通りです。しかしそれでも民主主義は、人類がこれまでに使用してきた制度の中ではよりベター(上野さんの言葉を借りれば「より悪くない(less worse)」)選択なのでしょう。
加藤典洋氏の『敗戦後論』について触れておられますが、彼の云ういわゆる「ねじれ」は、いささか図式的、レトリック的な処があると思います。たしか『続敗戦後論』では軌道修正をしているはずです。第3章の本論は勿論、第2章の解説も多くの人に読んでいただきたいと思いました。
最後に、「護憲」「改憲」は、すぐに漢字変換で来ますが、「選憲」はすぐにはできません。本書のもとになった上野さんの講演の聴衆の多くが「選憲」に賛意を示した中で、「選憲は改憲の一種。これを改憲と違うというのは3枚舌。これだけズバッとお話になるなら、しがらみを捨てて、ストレートに改正案を出すべき」という意見があったというのは「面白い」と思いました。

本書は、横浜弁護士会の一部で組織する憲法問題協議会が一般市民向けに開催する憲法に関する集いで、著者が講演した内容を本にしたもの。

著者は、冒頭で専門家でない自分が講演するのも僭越だから主権者として憲法について語る資格は皆が持っていると言っています。
その通りに、本書の内容には、アカデミックな、あるいは、真面目な憲法論は殆ど登場しません。約200頁のうち、8割は安倍政権になってから公表された自民党の憲法改正案と安倍総理個人へと国家権力への著者らしい悪口のオンパレードです。
で、肝心の選憲論というのは、要は政党も市民も(当然に上野女史も)自分の憲法案を提案して皆で議論して、どれかを選んでいこう!というものです。著者は、その考えはむしろ改憲論だと護憲派から批判されるとか言っていますが、それ以前に現行憲法に則した方法でもなく、仔細も書かれていないので、全く現実味のないアイディアと断じるしかないと思います。
著者が本書で言っている内容からすると、国民投票で各条毎にベストだかレスワーストだかを選んで寄せ集めるつもりでしょうか?
ちなみに、著者が先ず提案する憲法改正案は、第1章の天皇に関する条文を削除し、日本を真の共和国とするものです。

従って、真面目に憲法改正の是非や要否を考えている方には、本書から価格見合いの見識や知見を得ることは難しいと思います。
まぁ、上野女史は、自民党憲法改正案を逐条で批判しており、この内容は護憲派の主張でよく見るものが殆どですので、護憲派の主張や上の女史の見識を知る上では分かりやすいものであり、護憲派の人には価格見合いの価値があると思うので、1☆にはしませんでした。
繰り返しになりますが、上野女史の逐条批判を、逐一あげることはしませんが、明らかに憲法や法律を理解しないで私見を言っている個所や、偏見や誹謗中傷ばかりのくだりも多く、私のように中立的で広く憲法改正議論の色々を知りたいだけで、他人の悪口や中傷が嫌いな一般的な心根の方には本当に勧めません。

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