Poems by Robert Frost (Centennial Edition): A Boy's Will and North of Boston (Signet Classics) の感想

前に翻訳されたものを読んだことがありますが。あまりにもオリジナルにある所があらわしきれていないのびっくりしたおぼえがあります。”Mending Wall”の 彼のからかいのニュアンス（言葉遊びや、アイロニー）、リズム、ニューイングランド的なスタイル、クルシェー、パラドックスなどなど。やはり原書で読むべきではないでしょうか。
フロストの最初のコレクションは、芭蕉に近いものがあります。”The tuft of flowers”や”After apple picking”はとくに色合いがそうです。 " Home Burial","West- Running Brook"などのＥｃｌｏｇｕｅは、夫婦のあり方、コミュニケーションの難しさをあらわしたものだと思います。
そして彼の傑作といわれている”Directive”また読み手をからかうテクニックに踊らされてしまったり、かれの人生観や、技巧の深さに感嘆すら覚えてしまいます。 深く語りかけてくれるそんな作品ばっかりです。