【Amazon.co.jp限定】アルドノア・ゼロ 6(オリジナルデカ缶バッチver.6付)(完全生産限定版) [Blu-ray] の感想

近年澤野さんの音楽にハマって聴いています。本編は総集編で目を通した程度であまり詳しくはないです。今回はサントラ目当てに購入しました。既に販売されている一枚目のサントラよりもサウンドがシンプルなものやアレンジ違いの曲があります。また雨宮天さんが歌うボーカル曲も収録されています。彼女の歌を初めて聴きましたが、曲の雰囲気にとても合っていて良かったと思います。

賛否両論衝撃的な幕引きから3ヶ月。ファンにとってはこれほど長い3ヶ月もなかったのでは？

まず驚いたのが、OPが1期にくらべてかなりドラマチックな印象。
ストーリーのシーンを切り取ったような前回のものに比べて、今回は初っ端からアセイラムの虚像に切ない表情を見せる伊奈帆と、とある状況のアセイラムの前で何かを思いつめるスレイン。そしてとある人物が涙を流す場面など。
今後のストーリー展開にも関わってきそうなキーワード的なOPになりました。
特に伊奈帆の表情はすごいですね、あんな顔できるんだ（笑）
1期の特典ブックレットでも大口開けて笑う表情や涙を流す彼の設定画があるので、2期目では彼の人間らしい表情（失礼）を見る事が出来るかもしれませんね。

1期最後から1年半が経過した状態で2期目はスタート。
地球は殆どがヴァースに占領された状態で、マグバレッジたちを含む地球の連合軍の拠点のみが踏ん張っていると言う、最終局面状態のご様子。
戦闘も、大気圏から宇宙圏へと移り、双方の前線基地で衝突が起こっているという設定。

急に宇宙へ戦場を移して『そんな事も出来る技術あるのか！？』って思ったけど。
現状の地球カタクラフトだって、かつての月の超技術の恩恵であって、人型であれだけ動けるロボットが作れるんだから、現実でこれだけ宇宙進出してる私たちの文明と照らし合わせても、そこで戦闘を行う、という設定自体は無理繰りすぎてるわけでもないかな？と、思います。

第一、1期の特典ブックレットの中で『視聴者が想像で補えそうな部分は極力省いている』という話があったんで、詳しくその様な技術面が語られない限りは、私たちの脳内補完程度の扱いでOKっちゅう事でしょう。
人員面でも、正規パイロットとして起用されてるライエや、何気に火星に戻ってるエデルリッゾetc、現在の状況説明がないキャラもいますが、そこらへんも、『操縦が優秀だから起用されたのかな？』『アセイラムの為にスレインが取り計らったのかな？』
と、特に変な勘繰りをせずに自分の中で自然流れとして受け入れやすいものを入れ込めばよいと思います。

スレインは、とても人間らしい人間。相反する感情の中で揺れ動いて、でも、「アセイラムの為に」と言う揺るがぬ意志も持ち、前進して行きます。

普通のロボットアニメの主人公は、まず悩まない。悩む場合は、主に自分と周囲との関わり方。「戦いたくない。大人はわかってくれない」的な。

けど、スレインには、戦いから逃げる選択肢はなかった。火星か地球か。火星(アセイラム)を選んだスレインの行動には驚かされました。貴族に虐待されていた気弱な少年は、とんだ野心家になってました。

かたや、伊奈帆は、いわゆるチートと言うんですか?主人公らしい「力」を身に付け、スレインと対峙します。

この二人の戦いの描写がかっこいい!

王道のワクワクする展開と、複雑な人間ドラマ、やはり、この作品は楽しいです♪

あとは、ラストが尻すぼみにならない事を祈るだけ。