ココロ屋 (文研ブックランド) の感想

あらすじは、
やんちゃで心の中で思っているのとは違う行動を
思わず取ってしまいみんなに誤解されて、
やるせない思いをするどこにでもいる男の子。

友達に優しくしたかったのに上手くできなくて、
相手が泣いちゃって先生に叱られてしまう。

どうしてぼくはいつもこうなっちゃうんだろう！
そんな風に思っているときに現れた「ココロ屋」
ぼくが望んでいた「やさしいココロ」「すなおなココロ」
「あたたかいココロ」のひとつと「ぼくのココロ」を
次々交換してみます。

でもなんだかやっぱり上手くいかないのです･･･

これを読むと、
人の心はとても複雑でいろんな感情が入り混じっている。
もちろんうまく心が機能しない時もある。
自分の心を好きになって、少しずつ自分でその心を
育てていけばいいんだよ。
そんなことを読んだ小学生に教えてくれます。

自分の心を好きになる。
そしてその自分の心を育てる。

こういう主題をわざとらしくなく
引き込まれた本の世界で伝えてくれる・・・そんな本です。

2012年課題図書（中学年3･4年生）として
この本の世界には子供たちはすぐに引き込まれます。
ぐんぐん読めます。
設定は想像力にあふれ、その仮想の世界に
子ども達を旅立たせてくれます。
でも、根底にある主題は子どものすごく身近にある。
この本で感想文は書きやすいでしょう。