ぶれない―骨太に、自分を耕す方法 の感想
参照データ
タイトル | ぶれない―骨太に、自分を耕す方法 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 平山 郁夫 |
販売元 | 三笠書房 |
JANコード | 9784837922872 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品 |
購入者の感想
著者はシルクロードをテーマにした作品で有名な、東京芸術大学の学長も務めた日本画家だ。「芸術家」という名前に感じる型破りなところがない人柄のようで、読めばその理由がよくわかる。
本書では、自分の生い立ちや生き方の中から見いだした哲学が語られる。ただし哲学と言っても、高所から諭すようなものでもないし、宗教的に凝り固まったものでもない。押しつけるところのない、極めて読みやすくて、自然に「お話を伺っている」という気持ちになれる内容だ。まさに本書でも紹介されている「打てば響く鐘」のようなものだ。
画家を志すに至った「人生の方向付け」とか、画家としての方向性が見いだせなかったとき「いかに進むべき道を見いだしたか」というように、順風満帆な芸術家の足跡ではなく、誰もが経験する焦燥や挫折、若気の至りから、問いかけや教えにより道を見つけるに至るという率直な経験的処世術であるところが本書の魅力だ。
大学の職員と画家という「二足のわらじ」をいかに両立させてきたかというあたりの自分を律する生き方には読んでいて背筋が伸びる感じだ。社会に出てから迷いを感じている若者が読むと一番効果的な処方箋が溢れている作品だと思う。
本書では、自分の生い立ちや生き方の中から見いだした哲学が語られる。ただし哲学と言っても、高所から諭すようなものでもないし、宗教的に凝り固まったものでもない。押しつけるところのない、極めて読みやすくて、自然に「お話を伺っている」という気持ちになれる内容だ。まさに本書でも紹介されている「打てば響く鐘」のようなものだ。
画家を志すに至った「人生の方向付け」とか、画家としての方向性が見いだせなかったとき「いかに進むべき道を見いだしたか」というように、順風満帆な芸術家の足跡ではなく、誰もが経験する焦燥や挫折、若気の至りから、問いかけや教えにより道を見つけるに至るという率直な経験的処世術であるところが本書の魅力だ。
大学の職員と画家という「二足のわらじ」をいかに両立させてきたかというあたりの自分を律する生き方には読んでいて背筋が伸びる感じだ。社会に出てから迷いを感じている若者が読むと一番効果的な処方箋が溢れている作品だと思う。