Parasite Rex (with a New Epilogue) の感想

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参照データ

タイトルParasite Rex (with a New Epilogue)
発売日販売日未定
製作者Carl Zimmer
販売元Atria Books
JANコード9780743200110
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

 生物学、特に進化学と生態学に興味ある方にはお勧め。

 寄生生物(パラサイト)と言うと、いかにも下等で怠け者の生き物のように思われるし、かつて実際に生物学の大家も「寄生虫の研究なんて」と見下していた(本文参照)。だが、彼らも必死で寄生し、進化している。中間宿主をいかにごまかして最終宿主に取り込ませる(食わせる)か、宿主の免疫系からいかに逃れるか。その手段が最先端の生物学実験手法を駆使してやっとわかってきた。判明した知見のいくつかは医療に役立ちそうなものもある。

 現代人は寄生虫の感染が減ったためにアレルギーを多発するようになった、と言う主張はともかく、ホモ・サピエンスが細菌、ウイルス、寄生虫の「おかげ」でここまで進化したのは間違いないようだ。この本によって、野生動物が寄生虫の袋に見えてくる、など、生き物を見る目が違ってくるかもしれない。

 2001年の初版を空港の書店で買い、旅行中読んでいた。07年に再び読んだが、新鮮さは変らない。冒頭の写真に怖じ気をなす人もいそうだが、文章はわかりやすく、訳もこなれていて読みやすい。とにかく面白い内容である。

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Parasite Rex (with a New Epilogue)

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