Suitcase の感想

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木漏れ日が漏れるような暖かな前作の曲調からすると、同じブルースであっても、今回は、もっとルーツ・ミュージック寄りのブルースです。
歌詞は、ケブモが市井の一人に成り代わって飾らず人間の内面を隠さずに吐露したものが多いです。“I’M A HERO”では、「私はただの労働者だ。時々助けの手がほしくなる。・・・やつらはほとんどぼくのことなんて気にしていない。やつらは絶対にぼくの給料を上げない。・・・私はそんなに頭がよくないようだし、私の未来も暗いように見える。そして、私は、絶対に勝てっこないねずみレースを走っている。・・・でも、私の妻ということになると、私はヒーローだ」、など。とても現実味があります。
日本盤は出ていませんが、良心的な一枚だ、と思います。
歌詞つきです