総合英語Forest 7th Edition の感想

　この手の英語文法の参考書としては、チャート式のモノを以前読んだことがあるが、本書はそれよりは易しい。ある程度の英語力のある一般社会人が、やり直し英文法として総復習の積りで利用するなら、毎日2-3章をまとめてこなして、1週間から10日くらいで読み終えることができるモノと思う。逆にそれくらいのスピード感を持って読み進まないと、社会人が利用するには効果がないと思う。高校生のように3年間もかけてはおられないのだ。で、何回転かさせることによって、一気に身に付くし、覚えることもできる・・・・・・
　例文に使われている単語も決して難しいモノではなく辞書を引く手間もない。ただ、本文にちりばめられている[Check]と称する練習問題が優しすぎて物足りないと感じる。そういう読者のためには「チャート式」の新版か、「ロイヤル英文法」の問題集をやればいい。

　個人的にはNHKの英語会話の番組を松本亨先生の頃から、田崎清忠、マーシャ・クラッカワー、国広正雄、鳥飼玖美子等々の諸センセと、数十年間学んできて、現在はビジネス英語を聴いている。NHK語学番組での他のヨーロッパ言語では一応文法の解説があるのに、英語だけは、中・高校でやってるでしょ！って感じで、詳しい解説はまずない。
　で、まとまった英文法のやり直しに本書を利用するということになるけど、なかなか効率的に基礎力をまとめることができるはずだ。
　音声データをダウンロードして聴くこともできるが、テキスト本文からのやさしい英文なので、安心して楽しめる。

　いずれにせよ、本書は大学入試の参考書としては受験生に圧倒的な支持があるようで、最近は社会人がTOEIC受験参考書としても広く利用するようになっているっていうことで読んでみた次第。確かに良く分かるので、お奨めの一冊ではある。
　私が高校生の頃は、こんなに良く分かる参考書ってなかったような気がする・・・・・

社会人が英語を勉強し直そうと「実用書」コーナーへ行く。
あるいは、ＮＨＫ英会話などで勉強しようとテキストを買う。
「分かりやすい」と謳った本は数あれど、
どれも例を載せただけだったり、「背景知識」まで言及していないか
している物はマニアックすぎる、というのが常。
結局、かつて誰もが通った「学校文法」や「受験文法」に戻って勉強するのが
一番の近道だと分かるでしょう。
今はこういういい本があるんですよ。
というわけで、高校以上の「全ての英語を学びたい人」に勧めます。0

6th editionに比べて紙質やレイアウトが少し変わっていますが、索引にあった誤植がそのまま引き継がれていたりと、内容についてはほとんど改訂作業が行われていないようです。0