天皇種族・池田勇人 知るのは危険すぎる昭和史 の感想

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参照データ

タイトル天皇種族・池田勇人 知るのは危険すぎる昭和史
発売日販売日未定
製作者鬼塚 英昭
販売元成甲書房
JANコード9784880863221
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

鬼塚氏の著書の中では地味な部類に入る著書と感じます。しかし、政界でのし上がるには、財力のバックが有っての事。戦後の長期政権の多くは金融寡占勢力の資金源やCIAの資金による物が多き中で、国民から集めた金銀財宝によって賄われた池田内閣は少し異質。ただ、歴代長期政権内閣の多くは田布施町の系列が多い理由が明確では無いけれど、大筋政権の”たらい回し”の構造が見えてくる。著者に対して、”とんでも本”等と云う間抜けな論評は当たらない。
著者の多くの著書を読んだ経験から、少し抑えた地味な著書に感じる。著者の”20世紀のファウスト”は絶対にお勧め。必見で圧巻。戦後のハリマン氏による世界の構造が見えてくる。近年、小物だが、小泉とブッシュ財閥との事も、ブッシュ財閥とナチスとの関係などを取り上げて欲しい気もする。

いわゆる「トンでも」本ですが、時々無性に読みたくなり、また今回も読んでしまいました。特に、今回は「皇室財産隠し」という見出しと池田隼人を扱ったという点に興味が惹かれました。池田隼人は僕が覚えている最古の日本の首相ですが、ただ彼の経歴は断片的にしか知らずにどうもおさまりの悪い首相でもありました。
著者の愛読者にはもう周知の点ですが、著者のアプローチは徹底した二次資料の渉猟です。著者は一次資料にあたることはしません。二次資料を徹底的に読み比べるのです。そしてそこから彼のテーゼにあった部分を引き出してきたり、背後に隠されていると想像される「事実」を推定したり、「強引」な解釈をそこに当てはめていきます。つまり歴史と事実は著者のすでに形成されている歴史観から取捨選択されていくのであり、結果として歴史的な事実は創造(想像)されていきます。つまりファンタジーなのです。
こういうとかなり否定的な印象を与えてしますのかもしれませんが、これは必ずしも例外的な作業ではありません。中国や韓国はいうまでもなく、ある意味ではアメリカもこの種の作業からは無縁ではありません。事実から構図を探すのか、それとも構図から事実を整理するのか、永遠に答えのない作業です。歴史学者でない読者にとっての関心は、その結果作り出されたストーリーがどの程度、共感を呼び起こすかだけです。
そういう意味では、本書の出来は、著者には珍しく、現実感を醸し出したものでした。もっとも皇室財産隠しの部分はあまりわかりやすい説明にはなっていないようですが。池田の一生をたどり結論にいたるストリーラインは平凡なものです。著者独自の視点が醸し出す言葉の使い方を除けば、平凡で予想される結論にたどり着いています。ただ著者が最後に述べる「複雑な日本の統治システム」は読者に再考を促す大きな論点です。ところで天皇種族という言葉は著者の造語ですが、ある人物はそこにカテゴライズされ、ある人物はそこにはカテゴライズというように、まだうまく整理がされていないようです。

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成甲書房から発売された鬼塚 英昭の天皇種族・池田勇人 知るのは危険すぎる昭和史(JAN:9784880863221)の感想と評価
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