The Origins of Life: From the Birth of Life to the Origin of Language の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルThe Origins of Life: From the Birth of Life to the Origin of Language
発売日販売日未定
製作者John Maynard Smith
販売元Oxford Paperbacks
JANコード9780192862099
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Oxford University Press

購入者の感想

原題はThe Origins of Life(生命の起源)である.原題よりも、訳本の題のほうが内容に近いと思われる.ただし「8つの謎」が何を指すのか、立ち読みの段階では分からなかった.訳者あとがきにも書いてない.多分著者のいう「主要な移行」、つまり、1.複製する分子→区画に囲われた分子の集団.2.独立の複製体→染色体.3.遺伝子および酵素としてのRNA→DNAとタンパク質.4.原核細胞→真核細胞.5.無性的なクローン→有性生物の集団.6.原生生物→動物、植物、菌類.7.孤独性の個体→コロニー.8.霊長類の社会→人類の社会と言語の起源.(31-34頁)を指すのであろう.本文の1章から13章までの記述も、この移行過程を順に説明している.(ただし、これらの移行ステップはそれぞれ解明が進んでいるのに「謎」とよぶのは疑問)8つの移行のうち1から6までは、通常の進化論の本でも扱われる課題であるが、8までも含めて直線的な説明をされると、いかにも人間だけが進化の頂点をきわめたと強調しているような違和感を覚える.通常の進化の本とちがって、この本では進化の過程で生じた具体的な生物種の名前が年代順に出てくることはない.いわばシステムとしてみた生物の変化を進化過程として解説している.捉え方はユニークであり、とても面白い.しかし一方、生物種に言及することが少ないぶんだけ生物学や遺伝学に詳しくない者には分かりにくい.この本を理解するには他の本や文献の助けが必要である.典拠となる詳細な文献がついていればもっとよかった.

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

The Origins of Life: From the Birth of Life to the Origin of Language

アマゾンで購入する
Oxford Paperbacksから発売されたJohn Maynard SmithのThe Origins of Life: From the Birth of Life to the Origin of Language(JAN:9780192862099)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.