世界でいちばん住みたい家 の感想
参照データ
タイトル | 世界でいちばん住みたい家 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 赤池 学 |
販売元 | 阪急コミュニケーションズ |
JANコード | 9784484981024 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 消費者問題 |
購入者の感想
この本は著者の奥様が33歳の若さで子供を残し、他界する、というショッキングなエピソードではじまります。子供のひどいアトピー含めて、新築の家の化学物質が奥様の死に関係していたのではないか、と著者は考えます。神戸の震災も、家の倒壊、火事による被災は「家」が問題だったのではと問い、彼の「家」の追求が始まり、ついには北海道の「木の家たいせつ」にたどりつきます。
この「木の家たいせつ」はオーナーの信念に基づき、材木の加工から、家の建築、メンテナンスまでを一環しておこなっています。非常にユニークなとりくみは、海外からも評価されているそう。この家づくりがいいのか悪いのか、という評価は私にはできませんが、つくり手の顔が見えるモノ作り、というのは信頼できます。あまりにも機能分化が進んでしまった現代、モノ作りはつくり手と使い手がかけはなれてしまい、お互いの顔をみる術もなくなってしまいました。その結果、売れればよいという、無責任な商売が成り立ってしまったのだと思います。これは家づくりに限りません。作り手が、使い手の喜ぶ顔を見ることができれば、使い手が困るようなものを作るわけがないのです。とかく忙しい現代において、ちょっと立ち止まって考えることのできるヒトが増えれば、家づくりももっともっとよくなると思うし、快適な家が増えれば、人々の心にももっと余裕ができるのでは、と思いました。
この「木の家たいせつ」はオーナーの信念に基づき、材木の加工から、家の建築、メンテナンスまでを一環しておこなっています。非常にユニークなとりくみは、海外からも評価されているそう。この家づくりがいいのか悪いのか、という評価は私にはできませんが、つくり手の顔が見えるモノ作り、というのは信頼できます。あまりにも機能分化が進んでしまった現代、モノ作りはつくり手と使い手がかけはなれてしまい、お互いの顔をみる術もなくなってしまいました。その結果、売れればよいという、無責任な商売が成り立ってしまったのだと思います。これは家づくりに限りません。作り手が、使い手の喜ぶ顔を見ることができれば、使い手が困るようなものを作るわけがないのです。とかく忙しい現代において、ちょっと立ち止まって考えることのできるヒトが増えれば、家づくりももっともっとよくなると思うし、快適な家が増えれば、人々の心にももっと余裕ができるのでは、と思いました。