フレーミング「自分の経済学」で幸福を切りとる の感想
参照データ
タイトル | フレーミング「自分の経済学」で幸福を切りとる |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | タイラー・コーエン |
販売元 | 日経BP社 |
JANコード | 9784822248642 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 |
購入者の感想
すぐれたインプットなしに、すぐれたアウトプットは生まれない。ブログにしろTwitterやFacebookにしろ、何がしかのアウトプットを継続的に行うために、特定の視座に基づいた情報の収集や選別が重要なのは、言わずもがなだ。本書において展開されているのも、そのような情報の収集、選別に関する論考なのだが、視点が非常にユニークである。自閉症者の認知面での強みから、きわめて多くのことが学べるというのが、テーマなのである。
著者のタイラー・コーエンは、ジョージ・メーソン大学の経済学教授。いつも専門分野の枠組みを大きく飛び越えた切り口で、経済を語る。ちなみに、彼が博士課程の時に指導教授だったのが、ノーベル経済学賞を受賞したトーマス・C・シェリング。タイラーは、シェリングをこのように評している。「たいてい、最初は彼の話があまりに的外れに聞こえるため、こちらの話を聞いていなかったのかと思うのだが、一分たつと、的は外れても一理あるかもしれないと思うようになる。そして五分後には、彼が最初から、自分よりはるか先を歩んでいた。」そして、このシェリングへの評が一子相伝のごとく、そのまま本書の特徴として引き継がれているのが、印象的だ。
◆本書の目次
第一章 風変わりな思考の未来
第二章 知られざる創造力
第三章 現代文化は、その輝かしい面でなぜ結婚に似ているのか
第四章 インスタント・メッセンジャー、携帯電話、フェイスブック
第五章 救済者としての仏陀とシャーマンとしての教授
第六章 「物語」の新しい経済
第七章 ヒーロー
第八章 美は思いがけないもの
第九章 自閉症者の政治学
第一〇章 世界はどこへ向かうのか
自閉症の大きな特徴のひとつとして、自分の関心のある分野において整理、系統立て、区分、収集、暗記、類別、リスト化などの行動により、情報をさらに体系化しようとする傾向があげられるという。ただし、そのような感覚与件の階層が他者とは異なっていたり、そうした階層をまったく持っていなかったりする場合もある。
著者のタイラー・コーエンは、ジョージ・メーソン大学の経済学教授。いつも専門分野の枠組みを大きく飛び越えた切り口で、経済を語る。ちなみに、彼が博士課程の時に指導教授だったのが、ノーベル経済学賞を受賞したトーマス・C・シェリング。タイラーは、シェリングをこのように評している。「たいてい、最初は彼の話があまりに的外れに聞こえるため、こちらの話を聞いていなかったのかと思うのだが、一分たつと、的は外れても一理あるかもしれないと思うようになる。そして五分後には、彼が最初から、自分よりはるか先を歩んでいた。」そして、このシェリングへの評が一子相伝のごとく、そのまま本書の特徴として引き継がれているのが、印象的だ。
◆本書の目次
第一章 風変わりな思考の未来
第二章 知られざる創造力
第三章 現代文化は、その輝かしい面でなぜ結婚に似ているのか
第四章 インスタント・メッセンジャー、携帯電話、フェイスブック
第五章 救済者としての仏陀とシャーマンとしての教授
第六章 「物語」の新しい経済
第七章 ヒーロー
第八章 美は思いがけないもの
第九章 自閉症者の政治学
第一〇章 世界はどこへ向かうのか
自閉症の大きな特徴のひとつとして、自分の関心のある分野において整理、系統立て、区分、収集、暗記、類別、リスト化などの行動により、情報をさらに体系化しようとする傾向があげられるという。ただし、そのような感覚与件の階層が他者とは異なっていたり、そうした階層をまったく持っていなかったりする場合もある。