短篇コレクション　Ⅱ (池澤夏樹＝個人編集　世界文学全集　第3集) の感想

それぞれの作品に強烈な個性があり、
作家のメッセージが込められている。

詩のような物語、
哲学のような物語、
夢のような物語、
報道のような物語…。

２作ほど気に入らない、
あるいは意味不明な話もあったが、
焦ることはない。じっくりと再読してやろうと思う。
そう思わせるほど併載されている物語の質は高かった。

さっと読み切れるのが短編の魅力だとしても、
長く続く余韻は、長編小説に劣らず、また違った味わいがある。
誰が読んでも、１作くらいは心に響く物語に出会えるのではないか。