東山魁夷の世界 の感想

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参照データ

タイトル東山魁夷の世界
発売日販売日未定
製作者東山 魁夷
販売元美術年鑑社
JANコード9784892101632
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

 平成11年、91歳で逝去した日本画家東山魁夷。その代表作品を解説・鑑賞したのが本書である。序に代えて、未亡人東山すみさんが次のように述べている。亡夫と二人でフィンランドに旅したとき、船着場で「カンガサーラの夏の日」という民謡を聴いて、その曲が今も心に残っている美しい曲である。幸い本書には付録CD付になっているのでありがたい。静かな北欧情緒が味わえる、粋な計らいである。

 掲載62点もちろんすべてカラーで美麗。本書だけで充分鑑賞に堪えられる。解説は下欄に要領よく作品の価値を位置付けている。 

「残照」 1947年 第3回日展に出品、特選となる。作者の仕事が広く世に認められるきっかけとなった。ときに東山魁夷39歳。この作品以後、東山は風景画家として立つことを決意する。

「郷愁」 1948年 戦後のこの時期、新時代の生活感情が日本画の境地と相容れないとして、一部には日本画滅亡論なるものが喧伝されていた。日本画家の存在意義が問われるさなか、東山は本作品によって、ひとつの明確な回答を出したといってよい。

「道」 1950年 本作品が発表された1950年は、朝鮮戦争の勃発にともなういわゆる特需によって、日本が急速に復興へと向かっていた時期にあたる。「道」は、敗戦の痛手から立ち直り、未来への希望を取り戻しつつあった当時の人々の心をとらえ、作者の代表作と目されるようになった。

 東山作品は、最も日本画らしい日本画で、しかも新しく、生きる力を与えてくれる(雅)

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