蕎麦屋の常識・非常識 (朝日新書) の感想

　Amazonから到着して、その日のうちに一気に通読。
「蕎麦屋の暖簾から続く道は、遠い田舎のソバ畑へと続いている。そして時を隔てた江戸の町にも延びている……」
　まえがきのなかのこの一行が実にいい。まさにこの本の内容や方向性をを象徴する言葉だ。
　話題は蕎麦からソバへ、そしてソバから蕎麦へと縦横無尽に展開される。蕎麦に関する様々な疑問が提示され、読者がともに考えるように書かれている。蕎麦好きには実に心地よい、歴史という名の四次元も含めた、蕎麦をめぐる時空の旅が楽しめる。