ノマドライフ 好きな場所に住んで、自由に働くために、やっておくべきこと の感想
参照データ
タイトル | ノマドライフ 好きな場所に住んで、自由に働くために、やっておくべきこと |
発売日 | 2014-04-04 |
製作者 | 本田直之 |
販売元 | 朝日新聞出版 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
「ノマドライフ」は何も新しいコンセプトではない。
もう数十年も前から、実業家、冒険家、アーティスト、社会活動家、科学者、あらゆる職業の方々が
2拠点もしくはそれ以上の拠点をもってグローバルに活躍している。
ただ彼らの場合、仕事・活動をやり続けていった結果(必ずしも裕福だったから、ではない)「ノマドライフ」が
生まれたのであって、本田氏の場合 ”ノマドライフのブランド化”という気がする。ブランド大好き、な日本の市場を
うまく利用して、”ノマドライフを生きてる自分” というブランドで得た収入(この本の印税も然り)で海外で暮らしている、
といった印象を受ける。
日本国内の複数拠点地の移動は別として、海外の場合、居住権利(ビザ)をどのようにするかは大きな課題であり、
移民法に厳しい国では就労ビザをとるのも特定の場合を除いて(その国に貢献するような特別な技能を持つ、組織内での派遣等)
かなり難しくなっている。そのような状況で、いかに居住権利を取得するか、などのリアリティーに本書では触れておらず、
ハワイ:6、日本:4、その他:2 という割合も、本田氏はひょっとしたらハワイに通算6ヶ月以上住めるビザを持っていないのかもしれない。
あるいは税金対策でそうしているのかもしれない。6ヶ月の観光ビザであれば、滞在は可能だが現地で働くことはできない。
まさか、不法就労ではあるまい。
モノを所有しない、ということも、思想としては新しいものではない。逆に言えば、特定のデバイスに依存しなければ継続できない
ノマドライフこそ、非常に危うい面を持っている、ということでもある。
今になって「ノマドライフ」や「ノマドワーカー」がテレビの特集になりもてはやされるほど、日本は遅れているし、本書も
軽快な語り口で読み易くはあるが、実用書にはなり得ない。 それこそ、今のような世界・地球の変換期にノマドライフが
直面し得る危機についての対策が述べられていればまだよいかと思うが、そこまで本書は予見していない。
もう数十年も前から、実業家、冒険家、アーティスト、社会活動家、科学者、あらゆる職業の方々が
2拠点もしくはそれ以上の拠点をもってグローバルに活躍している。
ただ彼らの場合、仕事・活動をやり続けていった結果(必ずしも裕福だったから、ではない)「ノマドライフ」が
生まれたのであって、本田氏の場合 ”ノマドライフのブランド化”という気がする。ブランド大好き、な日本の市場を
うまく利用して、”ノマドライフを生きてる自分” というブランドで得た収入(この本の印税も然り)で海外で暮らしている、
といった印象を受ける。
日本国内の複数拠点地の移動は別として、海外の場合、居住権利(ビザ)をどのようにするかは大きな課題であり、
移民法に厳しい国では就労ビザをとるのも特定の場合を除いて(その国に貢献するような特別な技能を持つ、組織内での派遣等)
かなり難しくなっている。そのような状況で、いかに居住権利を取得するか、などのリアリティーに本書では触れておらず、
ハワイ:6、日本:4、その他:2 という割合も、本田氏はひょっとしたらハワイに通算6ヶ月以上住めるビザを持っていないのかもしれない。
あるいは税金対策でそうしているのかもしれない。6ヶ月の観光ビザであれば、滞在は可能だが現地で働くことはできない。
まさか、不法就労ではあるまい。
モノを所有しない、ということも、思想としては新しいものではない。逆に言えば、特定のデバイスに依存しなければ継続できない
ノマドライフこそ、非常に危うい面を持っている、ということでもある。
今になって「ノマドライフ」や「ノマドワーカー」がテレビの特集になりもてはやされるほど、日本は遅れているし、本書も
軽快な語り口で読み易くはあるが、実用書にはなり得ない。 それこそ、今のような世界・地球の変換期にノマドライフが
直面し得る危機についての対策が述べられていればまだよいかと思うが、そこまで本書は予見していない。