危機の二十年――理想と現実 (岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | 危機の二十年――理想と現実 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | E.H.カー |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003402214 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 国際政治情勢 |
購入者の感想
長らく品切れ状態だった本書。2011年11月、待望の新訳が出版されました。
名著といわれながら、旧訳(井上茂訳)には若干難点があるといわれていましたが、新訳(原彬久訳)は大変読みやすく、カーの世界にすんなり入っていくことができました。
理想主義と現実主義の対立が、実際の政治においてだけでなく学問の場でも激しく展開していたことを改めて思い知りました。
旧訳にはなかった「訳者解説」は、カーの学者としての足跡と本書の特徴を説明しており、本書をより深く理解する助けとなっているように思います。本文を読む前に解説を読むことをお勧めします。
この書を通して、国際政治への見方を学ぶと同時に、期せずして「戦間期」の歴史にも触れることができました。
それにしても、戦間期が現代と少なからず重なってみえるのは興味深いことです。古典の持つ力を再認識しました。
本書は、永く読み継がれていくのではないでしょうか。0
名著といわれながら、旧訳(井上茂訳)には若干難点があるといわれていましたが、新訳(原彬久訳)は大変読みやすく、カーの世界にすんなり入っていくことができました。
理想主義と現実主義の対立が、実際の政治においてだけでなく学問の場でも激しく展開していたことを改めて思い知りました。
旧訳にはなかった「訳者解説」は、カーの学者としての足跡と本書の特徴を説明しており、本書をより深く理解する助けとなっているように思います。本文を読む前に解説を読むことをお勧めします。
この書を通して、国際政治への見方を学ぶと同時に、期せずして「戦間期」の歴史にも触れることができました。
それにしても、戦間期が現代と少なからず重なってみえるのは興味深いことです。古典の持つ力を再認識しました。
本書は、永く読み継がれていくのではないでしょうか。0