アドラー心理学 シンプルな幸福論 (ベスト新書) の感想

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参照データ

タイトルアドラー心理学 シンプルな幸福論 (ベスト新書)
発売日販売日未定
製作者岸見 一郎
販売元ベストセラーズ
JANコード9784584122754
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

購入者の感想

本書は1~5章で構成されており、
1章、2章は「嫌われる勇気」の核心部分、3章途中以降は+αの部分かと思うが
3章:幸福になるための他の人との向き合い方
4章:老い、病気、死との向き合い方
5章:毎日の中にある、幸福になる為の発見
となっている

「嫌われる勇気」はかなり多くの方が読まれたと思うので、それと重複する処は略す。
印象に残ったフレーズとしては
「短所の為に自分を好きに成れないのではなく、自分を好きに成らない為に短所ばかり見ている。短所と長所は表裏一体」

「そのままの自分でいい。しかしそれは、何もしなくて良いという意味ではない。他の人からの評価に一喜一憂せず、人がどう見るかという、人の自分についてのイメージ(期待)から自由になるという事。ありのままの自分を見せるという決心には勇気がいる。そして実際には、ありのままの自分でいいのだと思えた時、既に大きく変わっている。
しかし人は、周囲と無関係に生きる事は出来ない。周囲からの評価に左右されない事は幸せになるために必要だが、評価される、されないはともかく、自分がどんなふうであり、どう行動するかという事は、そのままでは良くないこともあり得る。人に合わせるのでなく、等身大の自分こそが自分なのだと分かれば、次にそこから歩き出す。ありのままの自分でいることは、到達点ではなく、出発点である」

「たとえ適切な行動であっても、それが注目を浴びる為に行われるのは問題だ」
岸見氏は続ける。「更に、自分は注目の中心に居なければならないと考える人が、自分の事にしか関心が無い事が問題・・他人がどれだけ自分に注目し、自分に何をしてくれるか、はたして、自分の欲求が満たしてくれるかどうかという事ばかり気にしている人は、もしも自分に格別に注目し関心を持ってくれない人が居れば、その様な人を敵と見なします」
また、他の人より自分が優れている事を誇示する為に動く人や、競争する事で他者からの承認を求める人も同様。競争に負けて精神の均衡を崩す人もあれば、勝った人もずっと勝ち続けなければ不安で、この世界を敵だらけと見なす、という。

「嫌われる勇気」を先に読みました。もし、この「アドラー心理学シンプルな幸福論」を先に読んでいたら、アドラー心理学に興味は持たなかったと思います。確かに、この本の内容をわかり易くまとめたものが「嫌われる勇気」なんですが、ある方のレビュー同様、筆者自らの体験談、私見、いろんな文献を引用しすぎているため、アドラー心理学における「幸福論」の焦点がぼやけてしまっています。青年と哲学者の対話(問答)のみというストーリーである「嫌われる勇気」は、非常に説得力があり心に響くものを感じました。この本を読まれて、釈然としなかった方は、ぜひ「嫌われる勇気」を読んでみてください!0

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