アスペルガーのパートナーのいる女性が知っておくべき22の心得 の感想

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参照データ

タイトルアスペルガーのパートナーのいる女性が知っておくべき22の心得
発売日販売日未定
製作者ルディ・シモン
販売元スペクトラム出版社
JANコード9784902082104
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購入者の感想

アスペルガーの彼と交際しています。

発達心理学の勉強をしていたので、ASに対する知識はある程度あり、彼のことを理解できると思っていました。

ところが、支援者としてではなく、恋人としてお付き合いをすると、自分を蔑ろに透明人間のように扱われ、心身共に傷つき、ボロボロの状態に。その時にこの本と出会いました。

いくつかのレビューの中で、内容は薄いといったことが書かれていましたが、ある程度知識を持っていた私には、同じASの恋人を持つ人目線で事例や心構えが綴られていた事が心強く、救われました。シビアな物言いも多いですが、現実を受け止める覚悟ができます。

ASの彼に傷つきながらも、まだ一緒にいたいと思っている人におすすめの本です。

アスペルガーの夫と息子がいます。

日本のアスペルガー本は、腫れものにでも触るように当事者に気を使って書いてあるものが多いのですが、この本はズバリストレートな表現が多いですね。遠慮がありません。22の心得というより「覚悟」として読みました。だからこそ、読んでいてズキズキと胸が痛みました。

「自分の気持ちがわからないのに、どうしてあなたの気持ちまでわかるでしょう」
「あなたが体や心に痛手を負っていても、彼は助けてくれる人ではありません」

わかってはいたけど、実際文字で読むと辛い辛い。涙がとまりませんでした。
そして、「そうだな。自分はいつもこうやって乗り切ってきたな」と読み進めて納得したところで一文

    ここまでくれば、あなたの忍耐力はもはや聖人並だと思います

思わず夫にその一文を読ませて「私、聖人だって。すごいでしょ」と言ってしまいました。

カサンドラ症候群についても、初めて知りました。これもアスペルガー症候群と同じで診断名があるなしではなく、その存在を知る事によって自分がどう行動するのが良いのかを自覚させてくれました。

恋人としてアスペルガーのパートナーを持つ女性には、「本当に辛いよ。覚悟はできてるね。覚悟ができていないなら退散するという手もあるよ」という念押しの本。
アスペルガーの夫を持つ女性には、「自分を大事にしなくてはならないから、こんなところに気をつけて」という本でした。
潔くて好きな本です。

体験しないことにはどうにもわからない独特の事象が書かれおり、誰に相談をしてもわかってもらえないもどかしさを、やっとこの本で消化することが出来ました。
あまりにも「その通り!」なので、読んでいる間は爆笑しては涙して、そしてホットしては苦笑いしての繰り返しでした。
ですから「アスペルガーの男性とお付き合いをしていて結婚も考えている女性」という、ごく一部の対象向けではありますが、その対象者の多くを救ってくれる本だと思います。
最後はきちんと自分の幸せについて考えるようにと。
筆者の考えを押し付けずに、ありのままを伝え、男女のどちらにも寄り添ってくれるフェアな本。
納得できず、気持ちの持っていき場を失っていたのですが、読み終えてやっと相手と自分のことを思いやる余裕が出来ました。
残念なことですがやっぱり2人とも辛いのです。それを受けとめてからが本当の2人のスタートです。
長い物には巻かれろと腰を据えるか、素直に2人の世界が違うことを了解するか。
ごく一部の対象と書きましたが、アスペルガーとご縁のある皆さんには、この本を読んで良き理解者がいることを知って頂けたらと思います。

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