ソクラテスの弁明 (叢書ムーセイオン) の感想
参照データ
タイトル | ソクラテスの弁明 (叢書ムーセイオン) |
発売日 | 2013-03-03 |
製作者 | プラトン |
販売元 | 叢書ムーセイオン刊行会 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 認識論 |
購入者の感想
たしか中学生の時に、岩波文庫で読んだことのある「ソクラテスの弁明」だが、当時はほとんど内容が理解できていなかったと思う。ずいぶんと久しぶりに読んでみて、分りやすい訳にも助けられ、ソクラテスの気持ちを、少しは理解できるようになっているのが救いかもしれない(笑)。たまたま新約聖書も同時に読んでいたので、自らの信念を貫き、名を残す人々が、いずれは衆愚の犠牲になることを自らの運命として受け入れている点が、キリストの姿とも重なり、なおさら感銘を受けた。大衆とエリート、という2元的なものの見方そのものに視野の狭さがあるとは思うが、現代社会も含めて衆愚の存在は事実として認めざるを得ないし、自らがそのひとりとならないためにも、こういった古典を読む意味があるのではないか、と感じた。0