死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫) の感想

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参照データ

タイトル死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)
発売日販売日未定
製作者エリザベス キューブラー・ロス
販売元中央公論新社
JANコード9784122037663
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 死生観

購入者の感想

"『言葉をこえる沈黙』の中で臨死患者を看取るだけの強さと愛情をもった人は、死の瞬間とは恐ろしいものでも苦痛に満ちたものでもなく、身体機能の穏やかな停止であることがわかるだろう。"ターミナルケアの古典である本書は現在においても、死について。向き合う勇気を与えてくれる。

個人的には、今では賛否のあるらしい死にいたる5段階説とか医療業界におけるアカデミックな意味づけは1969年発刊なので、さすがに置いとくとして。それよりも印象に残ったのは、当時40代だった著者が200人近く直接面談した中から本書に収められた約20人の死の瞬間までの過程、不安・恐怖・希望といった、それぞれの人としての尊厳を保つ為のエピソードだ。私的な事ではあるが、親族を看取った過去の自分の記憶を読みながら何度も思い出してしまっては、ページをめくる指がとまってしまう。そんな強いインパクトを与えてくれる読後感でした。当時の医療関係者からはかなり非難された様ですが。それでも、こうして形にしてくれた事に感謝を伝えたいと思いました。

終末期医療、介護関係者の大半は既読かと思いますので、さておいて。中高年の、人生の後半戦、親の介護や自身の死と"ちゃんと向き合いたい"誰かにオススメ。

死を迎い入れなければいけない、心理的葛藤を学べます。ケーススタディーなどの参考に。

私がこの本に出会ったのは、わずか13才の時。精神科に看護婦として勤める母が愛読していた事で、タイトルのインパクトから好奇心をくすぐられて読んだのが最初だった。13才の私にはどう読んでも「死」への恐怖が強調されているようで(怖かった…)と印象に残っていた。そして今、32才になり、友人・我が子を見送り、いずれは母・そして私にも必ず訪れる「死ぬ瞬間」をいかに迎えるのか?そのために日々をどう生きて行くのか?皆が恐れてやまない「死への恐怖」のメカニズムを、精神科医である著者が見事に解き明かしてくれている。13才のあの時、読んでいて良かったとも思える。トピックが「死」であるからといって、子供には…などど思わず、直面する現実を親子で考える時間のきっかけにさえなる。良書とはこういうものであり、これはそう呼ぶに相応しい1冊だと確信する。0

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