駆け出しマネジャーの成長論　７つの挑戦課題を「科学」する (中公新書ラクレ) の感想

　ぶっちゃけてしまえば、私にも管理職の内示が出たので手に取りました。

　内容は、私にとって期待通りというか、それ以上のものでした。

　中原氏はマネージャーを「Getting things done though others」と表現
しています。
　これには、部下に仕事を指示するといった意味に加えて、社内他部署や
トップマネジメントも巻き込んでコントロールしていくということも含んでいます。

　人材の育成について、上司と部下という「点」だけでなく、部下の同僚や
シニアのメンターも加えた「面」での育成が必要というのは、実務で有益な
指摘だと感じました、。
　
　中原氏は社会人教育の研究に携われているため、教育論が中心かと
予想していましたが、ミンツバーグの論文を多く参照しているため、経営学を
学んだ自分にとっては、わかりやすい説明だと感じます。

　自分も本書を参考に周りの協力を得ながらマネージャー業務を進めていき
たいと思います。