敗走記(1) の感想

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タイトル敗走記(1)
発売日2014-01-31
製作者しまたけひと
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL

購入者の感想

夢破れた中年エロマンガ家が、ひょんなことからイブニング編集部に拾われ、
関ヶ原合戦で敵を正面突破し、過酷すぎる困難を乗り越え
最後まで逃げ切った薩摩の島津主従の追体験を現在行うノンフィクション漫画です。
イブニングで連載していた頃から欠かさず見ていました。

疲労やつらさや悪天候の中で、自問自答しながら続いていく旅日記です。
たった一冊でも中身は非常に濃いのですが、
一つ一つの話は短い連作短編方式なので、テンポ良く読むことができます。
そして悩みながら、どうにか毎日を生きている人には共感できる面もとても多いと思います。
終盤で実際に起きる「薩摩」との偶然の出会いは、ぞくっとするほど感動しました。

時々リアルに出会って通りすぎていくかわいい女性や
妄想で描かれる女の子がとてもかわいく魅力的なのも、
さすが元エロマンガ家と思いました。
個人的にはもっと評価されるべき漫画だと思っています。
現時点ではまだ1巻しか出ていませんが、続編も期待したいと思います。

そしてイブニング編集部の目にとまるきっかけになった、
元同人誌の「アルキヘンロズカン」上下巻もお勧めしたいです。

 神保町の漫画専門屋で平積みが消えていたので、最後の一冊を購入。

イブニング連載も、少ないページしか掲載されないのでどうなったんだろうと
思っておりました。

詳しいレビューは、1つ目のレビューを書いてくれた方が
書いてくれていますので感想だけ。

私個人は現在、中年のおっさんになりかけていますが
その辺りの年齢の人で独身の人には特にグッとくる独白が多いです。
まして、自営業をやっているなら尚更でしょう。

確かに読む人を選びますが、若さが失われていく孤独な男の煩悶を
感じた人なら、俺だけじゃないんだ・・・・・・と少しだけ敗走する仲間を
感じることが出来ると思います。

本商品が発売されたのが、2013/9/20で、
現在発売から5日経過していますが、レビューが1つも書かれていません。この状況が、本作品への世間の「関心度」を、よく物語っていると思います。

漫画家しまたけひと氏が、いわゆる「島津の退き口」と呼ばれる、「岐阜県関ヶ原 島津陣地跡」から、「大阪府住吉大社」までの約250Kmを、
当時と同じ経路を、当時と同じタイムスケジュール(6日)で踏破し、漫画化する、という無茶な企画を立案し、自身が実行すると、
イブニング編集部に話を持ち込んだところ、まさかの編集長のGOサインが出て、本作品は連載開始されました。

ちなみに経路は、「関ヶ原島津退き口―敵中突破三〇〇里 (学研新書)」を、参考にしたとのこと。

1日平均42Kmを歩く必要があるわけですが、成人男子は、平地を時速4、5Kmで歩けますが、「島津の退き口」は平地よりも、山道が多く、
加えて、普段歩く習慣のない、38歳独身の、太った、この道13年の中年漫画家が挑戦するわけで、ペースは推して知るべしです。

更に、しまたけひと氏は、ぶつぶつネガティブな独り言を、ぼやく癖があり、絵柄も癖が強く、読む人を非常に選びます。
決して万人にお勧めできる漫画ではないのですが、根強いファンがいることも、また事実。

かつては、美少女系漫画を描いていた実績もあり、一読の価値はあると、私は思います。まあ、「萌える」、「萌えない」は、個人の自由ですから…。0

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