ファウスト〈2〉 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | ファウスト〈2〉 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ゲーテ |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784102015049 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 外国文学・著者別 » カ行の著者 |
購入者の感想
第一部での、悪魔メフィストーフェレスとの契約によって始まったファウストの探索の旅は、第二部でスケールがますます壮大になって続いて行きます。
ギリシア神話絶世の美女ヘレネーをめぐる冒険をはじめ、現世的な問題(政治、戦争など)にも取り組み、あらゆる快楽と権力を追究/追求し続けるファウスト。しかし、彼の心はどうしても満ち足りません。干拓事業を完成させ、僅かばかりの土地に細々と住んでいた老夫婦までを追い出したファウストが、最後に見たものは…。
逆説的な結末を迎えるファウストの姿は、今なお新鮮です。近代化を続け、物質的豊かさを追求し、享楽的に生きながらも、心の飢えがなぜか満たされない現代人。ファウストが抱えていた問題は、いまだに解決されていない。そんなことを考えさせられました。訳も読みやすく、お勧めです。
ギリシア神話絶世の美女ヘレネーをめぐる冒険をはじめ、現世的な問題(政治、戦争など)にも取り組み、あらゆる快楽と権力を追究/追求し続けるファウスト。しかし、彼の心はどうしても満ち足りません。干拓事業を完成させ、僅かばかりの土地に細々と住んでいた老夫婦までを追い出したファウストが、最後に見たものは…。
逆説的な結末を迎えるファウストの姿は、今なお新鮮です。近代化を続け、物質的豊かさを追求し、享楽的に生きながらも、心の飢えがなぜか満たされない現代人。ファウストが抱えていた問題は、いまだに解決されていない。そんなことを考えさせられました。訳も読みやすく、お勧めです。