ソフトウェア開発はなぜ難しいのか ~「人月の神話」を超えて (技評SE選書) の感想
参照データ
タイトル | ソフトウェア開発はなぜ難しいのか ~「人月の神話」を超えて (技評SE選書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大槻 繁 |
販売元 | 技術評論社 |
JANコード | 9784774140285 |
カテゴリ | ジャンル別 » コンピュータ・IT » コンピュータサイエンス » システム管理・監査 |
購入者の感想
ソフトウェア開発の現場では、未だにプログラマーやSEを何人、何カ月投入するから、いくら、という人月ベースの見積もりや取引が主体になっています。
この人月という考え方は、元々は建設業界の考え方で、プロジェクトマネジメントについても、建設業界が培ってきたノウハウをソフトウェア開発の現場では利用しています。
しかし、そもそも、物理法則の制約やきちんと形がある(手に触れることのできる)建設材料、数値をベースにした確たる設計図書を基に建設する建築とは異なり、ソフトウェア開発は、人の頭の中で考えた事を記述して実行するという、非常に自由で柔軟性と可能性を秘めている反面、人に大きく依存した作業で、建設業界のノウハウはそのまま適用できません。
人月という考え方ではなぜいけないのか、その問題を起点として、現在のソフトウェア開発が抱えている問題点をわかりやすい文章で書いている本です。
開発手法や、開発ツール、プログラミング言語といったことを勉強されているのであれば、そもそも現在のソフトウェア開発では何が問題なのかをしっかり理解されると、現在学んでいる事の必要性や意味が、更に深く理解できると思います。
そういう意味で、この本は、全てのソフトウェア開発に携わる人に是非読んでいただきたい良書です。
この人月という考え方は、元々は建設業界の考え方で、プロジェクトマネジメントについても、建設業界が培ってきたノウハウをソフトウェア開発の現場では利用しています。
しかし、そもそも、物理法則の制約やきちんと形がある(手に触れることのできる)建設材料、数値をベースにした確たる設計図書を基に建設する建築とは異なり、ソフトウェア開発は、人の頭の中で考えた事を記述して実行するという、非常に自由で柔軟性と可能性を秘めている反面、人に大きく依存した作業で、建設業界のノウハウはそのまま適用できません。
人月という考え方ではなぜいけないのか、その問題を起点として、現在のソフトウェア開発が抱えている問題点をわかりやすい文章で書いている本です。
開発手法や、開発ツール、プログラミング言語といったことを勉強されているのであれば、そもそも現在のソフトウェア開発では何が問題なのかをしっかり理解されると、現在学んでいる事の必要性や意味が、更に深く理解できると思います。
そういう意味で、この本は、全てのソフトウェア開発に携わる人に是非読んでいただきたい良書です。