音楽のある風景 の感想

haruka nakamuraさんのアルバム前3作を所持していますが、今までとは作品性を異にします。
日常風景の中の音楽。それが、今までの作品だったと思います。

今作は町中の効果音は一切使わない、生楽器と聖歌隊の方によるアンサンブル。
そこにあるのは「静」、暖かく包み込む「光」です。彼の新たな魅了を堪能できました。
町中の雑多で聴くのではなく、１人の時間にその１音、1音にじっくり耳を傾けてほしい。きっとなにか心に響き、極上の時間を過ごせることと思います。
特にオススメは「SIN」と「光」です。

このメンバーの演奏で、私の大好きな「Twilight 」を聴ける日が来たらなと楽しみにしています。

この音楽に巡り会えてよかった。本当によかった。
音の光を吸い、音の光が全身を包みます。自身の光を信じる事が出来るし、人の光を信じる事が出来る。宗教的という言葉はどこか嘘くさく感じられるけれど、根底にある美しさとその神秘はとても壮大な物語を予感させ、母の優しさを感じさせ、光の柔らかな眩しさを感じさせます。何かに感謝し、誰かの幸福を祈りたくなるような、慈愛と美しさと、平和に満ち満ちた一枚。傑作。